Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

外構リフォーム設計 居心地よく、美しく、便利で楽、快適、安全、安心、楽しく遊べ、バリアフリー、趣味の木工製品づくり 「広々デッキと斜め芝庭の家/岡崎」

前回ブログの続きです。
前回のブログ記事の中で、雨水流出抑制の方法のひとつとして、雨水を地下浸透させる、駐車場の全面芝張りの設計実例をあげました。
広々デッキと斜め芝庭の家/岡崎」で、車が載れる、特殊な芝張用下地材として採用したのが、外構資材メーカーの(株)ユニソンのターフグリッド48です。

この家は外構リフォームがメインの設計です。窓取り換えなど、部分的な家のリフォームもあり。
小さなお子様たちがいらして、車いすを使用する家です。
↓工事前(Before)の様子。以下問題点。
手前は殺風景なコンクリート舗装の駐車場。車止めがなく、車が下がりすぎると庭へ出てしまい危険。
ウッドデッキはあったものの、小さく狭く、室内と床段差がありました。また、庭との大きなレベル差がありました。(階段を上り下り)
狭い玄関前ポーチで、車路と段差がありました。
車いすを使ったバリアフリーに対応できない家でした。
小さなお子様たちが、庭で遊ぶ様子が室内のママから見えにくく、また、ウッドデッキ階段から転落する可能性もあり危険でした。
庭と左の一段上がった、家庭菜園との連続性がありませんでした。(階段を上り下り)
家庭菜園脇に手作りの花壇がありましたが、ブロック擁壁により、日影になっていました。
雨が降ると、家庭菜園から、泥水が庭や駐車場に流れてきて困っていました。
物干しをするのに、部屋から階段(石段)を上り下りする必要がありました。特にふとん干しが大変。
家庭菜園のブロックそのままの擁壁、物干場の洗濯物、エアコン室外機、ウッドデッキ階段下の転落対策用の人工芝(その直下には石畳)が庭としての景観を損ねていました。
ウッドデッキ下に置かれた家庭菜園で使う、農作業道具類が庭から見ると丸見えでした。
地流しがあるものの、野菜や運動靴などを洗ったりするには、低くて使いにくいものでした。

竣工時(After)の様子。上記の問題点を解消しました。竣工時のブログはこちら。写真とともに説明があります。
玄関ポーチレベルまで全体的に外構レベルを上げ、ポーチを広げ、車いす回転スペースを確保しました。
玄関ホールとは段差が残ったままですが、仮設スロープ設置対応が可能になりました。
駐車場を緑化し、斜め芝庭にすることにより、作り直して大きく広げたウッドデッキや家庭菜園と一体化しました。
駐車場は、他にも2台分あり、ここは車切り替えしスペース目的なので、常時の駐車はありません。
置くだけの移動できる石製の車止めを一列に並べ、どんな位置で下がっても、デッキへ車が出ないようにしました。
車止めを外せば、芝庭とウッドデッキは一体化します。
ウッドデッキのレベルを上げ、さらに、電動通風シャッター付のバリアフリー対応下枠の窓に取り換え、部屋との床段差をなくしました。
さらに駐車場脇のスロープでウッドデッキまで上がれるように、部屋へ直接入れるようバリアフリー化しました。
写真右の手摺の北側もウッドデッキとし、物干場にし、洗濯物が庭から丸見えにならないようにし、部屋からの上り下りしなくてすむようになりました。ふとんを手摺にかけて干せるようになりました。
もともとのウッドデッキ上には大きな軒があったので、物干しスペースとして、物干金物を設置し、物干竿を掛けられるようにしました。
雨が降っても濡らさずに洗濯物を干せます。
エアコン室外機を庭から見えない、駐車場へのアプローチ脇の場所に移動しました。
家庭菜園のブロック擁壁を、1段積み増して、雨天時の泥水の流れ止めとし、ブロック目地を消す、モルタル化粧仕上げをしました。
擁壁が汚れにくいよう、擁壁の天端には、モルタルで笠木を造りました。菜園奥にはそこに腰かけて、休憩できるスペースがあります。
家庭菜園とウッドデッキとの間に、手足や農作業道具類を洗う、地流しを移設しました。
それとは別に、立ったまま使えるキッチンタイプのステンレス製の外流しを写真奥の手摺の向こう側のサービスヤードに移設しました。(もとは家の北)
農作業道具物置を、サービスヤードに置けるようスペースを設けました。
撤去した、もとのウッドデッキのデッキ材は、家庭菜園の奥の塀や休憩スペースのデッキ材として、再利用しました。
撤去した、ウッドデッッキ階段前にあった石畳は、家庭菜園の奥に段差解消スロープとして、再利用しました。
お施主様は、お子様たちが、ウッドデッキや庭に積極的に出て遊べるようになったと、喜んでおられました。
奥様は、デッキの一部が物干場となり、今まで、庭まで上り下りしていていたので、楽になった、ふとんが干しやすくなったと喜んでいました。
木工製品づくりが趣味のご主人は、デッキでの作品づくりが楽しみだそうです。

 

車が載れる、特殊な芝張用下地材のユニソン製のターフグリッド48を施工中の様子。

次回に続くエクステリア&ガーデニングフェア NAGOYA 2018