Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

雨水流出抑制の方法 雨水浸透枡・浸透側溝・浸透管・緑化庭・浸透舗装

前回ブログの続きです。
雨水流出抑制の方法としては、前回ブログでとり上げた、雨水タンク以外には、地中に雨水を浸透させる方法があります。
雨水浸透枡は雨樋等からの雨水を地中に浸透させます。
たくさんの穴があいた、バケツみたいなものが地中に埋まっています。
蓋は穴付や格子蓋とし、地表の水が流れて入るようにするといいです。

浸透側溝や浸透管というのもあります。下図の黒い管は浸透管です。

なるべく、雨水が地中に浸透しやすいよう、コンクリート等の水を通さない舗装をする範囲をむやみに広げないことによる雨水流出抑制を方法もあります。
庭は土だと、雑草が生えやすいので、防草シートの上に客土を入れて芝生やクローバーにしたり、化粧砂利を敷いたり、植物を植えたりして、ガーデニングをするといいです。
緑が多いほうが、夏は地面に反射する「照り返し」の熱を緩和してくれるので、暑さがやわらぎ、エコです。
葉からの蒸散効果もあり、温度上昇を抑えます。
「ホワイトアクア/西尾」は芝生の庭です。
張ったばかりの写真なので、継ぎ目が見えますが、今は柴が成長し、隠れています。

 駐車場は土や砂利だと、轍ができるので、コンクリート等の硬い材料で舗装することが一般的ですが、全面コンクリート等ではなく、タイヤが載らない部分は、芝生やタマリュウなどの地被植物や化粧砂利にすることもよく設計します。
見栄えもよくなりますし。
「集まる家/刈谷」 中央は芝生。車止めは枕木。
斜めの駐車場とし、奥にあるウッドデッキに上がる階段へアクセスしやすいです。
アプローチまわりの地被植物はタマリュウ。

「大屋根中庭の家/岡崎」 平板コンクリートをすきまをあけて置き、すきまに、地被植物を植えます。(写真は植える前)

中庭は今後、奥様が趣味のガーデニングで緑化します。
スロープもすきまをあけた平板コンクリートで、すきまに地被植物を植えます。

「広々デッキと斜め芝庭/岡崎」 駐車場全面を芝生張りにしています。
タイヤが載っても、強度が保てる特殊な補強材下地に特殊な客土を乗せて芝生を張っています。ユニソン製ターフグリッド48
駐車場は他にも2台分あり、ここは、主には車の切り返しスペースです。
普段は斜めの芝庭になっていて、奥の大きなウッドデッキまでつながっています。
芝庭の奥は移動できる石製の車止め。 外せば、ウッドデッキと一体的な庭になります。
花崗岩が風化した真砂土を利用した、「固まる土舗装」もよく設計採用します。瀬戸の固まる土」
コンクリートの冷たい感じではなくなり、自然な感じでやさしい雰囲気になります。
「懐・廻の家/刈谷」 駐車場とポーチ階段、ポーチに採用。駐車場目地には地被植物のタマリュウが植えてあります。

「下山の光庭の家/豊田」 芝庭とそれにつながる「固まる土舗装」の犬走り。
建物回りの土間を建築用語で、「犬走り」と呼びますが、この家ではそこにワンちゃんの居場所があります。
脇に立つ木(落葉樹)が大きくなったら、夏は涼しげな木陰を作ってくれるでしょう。

隣地境界線と家との間が狭い、裏的な通路状のバックヤード部分は、「犬走り」をコンクリートで舗装することも、世間ではありますが、設備配管や各種の枡(雑汚水、雨水)が設置されることが多いので、配管更やメンテナンスも考慮して、防草シートの上に、砂利や防犯砂利を敷く設計にすることが多いです。
こうした場所は、エアコン室外機置き場になることも多く、ドレン水も浸透させます。
雨水も浸透しますし、踏むと音がするので、防犯効果も高めます。
次回に続く