事務所名の由来その5
事務所名を変えた理由の5回目です。
「空間」の代わりに「空感」という言葉を使った理由は他にもあります。
互いを感じる
家はただそこで、寝食し、暮らすためだけの「空間」ではありません。
家族の絆や子供の健全な心や頭を育て、お互いを感じる「空感」なのです。
Concept/2、3にあるように、家は家族の気配を互いに「感」じながら、暮らせるよう、開放的な造りがいいと思います。
「KY」という言葉が「空気が読めない」の略として流行りましたが、日本人は、欧米人と違って、物事をはっきり言わない代わりに、「あうんの呼吸」とか、「空気を読む」ことに長けてきました。
それは、開放的な日本の民家の造りが大きく影響してきたと考えられます。
襖だけで仕切られた、隣合う部屋では、お互いの気配を感じやすく、また、音も伝わりやすいので、自然に遠慮や思いやりの心、そして、自己主張よりも和を尊ぶ心が育ったものと考えられます。
小部屋を多くし、個室化が進んだ閉鎖的な欧米化された家の造りが、自己主張ばかりして、周囲を考えず、思いやりのない「空気が読めない」人達を作り出している原因のひとつのような気がしてなりません。
また、続きは次回に。