Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

大阪北部地震から1か月・地震被災地は、地震、西日本豪雨、猛暑のトリプルパンチ・余震・大地震対策、耐震設計+制震設計、免震地盤補強、液状化地盤補強

6月18日に起きた、大阪北部地震から、7月18日で1か月たちました。
 大阪北部地震から1か月 NHKニュース
その間に、すさまじい被害を出した、西日本豪雨や異常猛暑があったので、そちらに注目が集まり、現在の話題は、西日本豪雨の被災状況や避難状況や猛暑を伝える報道一色になっています。
大阪北部地震は、最大震度6弱で、ブロック下敷きになった小学生を含む4人が亡くなり、434人がけがをしたほか、3万3000棟あまりの住宅が被害を受けました。
亡くなった方にお悔みを、被災した方にお見舞い申し上げます。
住宅被害のうち、大阪府内で、全壊10棟、半壊181棟もあります。
一部損壊は、大阪府で30,524棟、京都府2,434棟、奈良県27棟、兵庫県4棟で合計3万2,989棟もあります。
大阪府内では7月18日の時点で、88人が避難所に身を寄せています。
一部損壊した家や避難所では、連日の猛暑にも耐えなければなりません。

地震被害にあった家屋のうち、倒壊はまぬがれたものの、一部損壊し、傾いたり、瓦が割れたり、ずれたりして、雨漏れ防止のために、屋根や外壁などにブルーシートなどの応急処置をしてある家がいまだ多いです。
過去の大地震や2年前の熊本地震でも多く見られた光景です。
 
そうした処置にもかかわらず、今回のすさまじい西日本豪雨により、家に中に雨が入ってしまったり、壁が崩れてしまい、さらに被害が拡大している家もあります。
発生から1カ月 今なお続く避難生活「何を食べてもおいしくない」 産経ニュース

今後、また、豪雨や強風を伴う強い雨、台風がくると、ますます、被害が拡大します。
地震の被害だけでは、建物の被害が終わらないのです。
余震次に来る大地震に耐えられるかという懸念もあります。
被災棟数が多いので、地元の工務店等では受注が許容オーバーし、依頼しても、順番待ちとなり、すぐには修理や建て替えをやってもらえないです。
避難所生活が長引くことになります。
仮設住宅の建設には時間がかかり、さらに、避難所生活が続きます。
今回の大阪のように、大都市や人口が多い住宅密集地域が、地震等で大きく被災すると、たくさんの被災建物が生じ、たくさんの避難民や仮設住宅が必要となります。
その膨大な人数に対応できる、避難所や仮設住宅が足りないと、避難所にも入れず、仮設住宅にも入れないことになりえます。
熊本地震では、そうした人たちや避難所では過ごすのが困難な人たちが、大勢、車の中で寝泊まりをしました。
同じ体勢で長時間過ごすことが原因で起こる、エコノミー症候群となり、亡くなった方もいます。
熊本地震は4月18日でしたが、その後、暑い日が続きました。
今月のような歴史的猛暑が続くような時期に大地震が起きたら、車の中では熱中症になってしまい、過ごせません。
カーエアコンを動かすためのガソリンも入手できない状態になる可能性があります。
今月の西日本豪雨のような大規模浸水被害を受け、家への浸水だけでなく、車も水没したり、流されてしまうと、車での避難生活すらできません。
 
こうならないように、災害に強い家にしなければなりません。
耐震性の高い住宅とした上で、地震の揺れを半分以下に抑える制震工法(制震金物等)を採用した制震設計をすべきです。
新築では、地盤の揺れを上部構造体に伝える力を低減できる、、地盤の免震地盤補強などの対策もできます。スーパージオ工法コロンブス工法等。
リフォームでは、地盤自体を全て変えるのは難しいですが、沈下修正技術を生かした、補強工法もあります。
耐震リフォーム制震リフォーム設計もあります。

<オープンハウス見学会のお知らせ>
愛知県岡崎市で、私たち夫婦建築士が設計した「備える家/岡崎」のオープンハウス見学会を開催します。7月28・29日
地震など様々なことに「備える」家です。
最高クラスの耐震等級3、地震の揺れを半分以下に抑える制振金物液状化地盤補強(スーパージオ工法)、最高クラスの耐風等級2家具転倒防止金物設置下地感震ブレーカー付分電盤 防火 他
詳しくはこちらのオープンハウスお知らせサイトへ
岡崎のKANO空感設計 加納年勝  

次回に続く
「ブロック塀・石積塀・ブロック土留め擁壁の地震や強風、豪雨時等の倒壊崩壊危険性・点検、造り替えの勧め、除却補助金」