Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

西日本豪雨の被害状況・大規模浸水被害・ハザードマップ(危険予測地図)の重要性・備える家の設計

<西日本豪雨による全国の被害状況>
西日本豪雨「平成30年7月豪雨」の死者が217名、行方不明者が12名になりました。2018年7月19日発表
死者が、広島106名、岡山61名、愛媛26名と、この3県が特に多いです。
全国の住宅被害が、全壊2,847棟、半壊548棟、一部破損933棟、床上浸水15,008棟、床下浸水19,310棟と、ものすごい数です。
岡山県は、全壊2,529棟と全体の9割弱を占めています。床上浸水は5520棟と37%。床下浸水6110棟と31%。
広島県は、半壊259棟、一部破損435棟と、各々全体の5割弱。床上浸水は2127棟と15%。床下浸水3325棟と17%。
愛媛県は、一部破損165棟と、全体の3割。床上浸水は4395棟と3割。床下浸水2078棟と3割強。
 
平成最悪の豪雨被害、写真で見る被災地の今  西日本各地の水が引いた状況の写真がたくさんあります。
平成30年7月豪雨による被害状況等について 国土交通省
平成30年7月豪雨による被害状況等について 内閣府

 <岐阜県の被害>
岐阜県は、死者1名、全壊3棟、半壊3棟、一部破損113棟、床上浸水410棟、床下浸水779棟。
中濃地方の関市の津保川が氾濫しました。
泥の海、町をのむ 関市の津保川流域 岐阜新聞
川沿いのプラスチック工場が被災し、川や周辺に原料が大量に散らばっていることがわかりました。
清流の津保川はアユの友釣りで有名で、昔、釣り好きのお父さんと、鮎かけに行ったことがあります。
この川がこんなことになるなんて。
プラ原料、数十トン流出 関・津保川 中日新聞

 <岡山県倉敷市真備町の浸水被害>
河川氾濫による、大きな浸水被害のあった、岡山県倉敷市真備町では、高梁川の支流、小田川などの堤防が決壊し、市街地約1200ヘクタールが水没。
 一時は1000人以上が孤立する事態に陥りました。
国土地理院の推定では、浸水の深さは最大4.8mです。
倉敷市が以前から公表していたハザードマップ(危険予測地図:地震や津波などの種類がありますが、ここでは特に水害)にほぼ近いエリア、浸水深さで水害になりました。

< ハザードマップの重要性>
ハザードマップの重要性が示されたことになりました。
ハザードマップを見て、自宅や購入予定地がどういう予測がされているか、まずは把握することが重要で、それに対する設計や備えをする必要があります。
 全国の自治体や国土交通省や河川事務所等でもハザードマップが公表されています。
ハザードマップについての過去ブログ
「ハザードマップ・浸水被害実績マップ・ 浸水被害予測マップ・河川氾濫マップ・土砂災害危険度マップ・地震予測マップ・液状化マップ・津波マップ・ハザードリンク集」

7月12日午後8時時点の集計によると、真備町地区で判明した死者は50人、建物の浸水被害は4200棟程度。
年齢が判明した死者37人のうち、70歳以上の高齢者が29人と大半を占めました。

倉敷市真備町地区に隣接する岡山県総社市下原地区では、河川沿いのアルミ工場が爆発し、火災が発生しました。
爆風などにより、周辺に大きな被害が出ています。
東日本大震災の海沿いで起きた大規模な火事を思い出しました。
豪雨では電線が切れたりして火事が起こる可能性もあります。
     
土砂災害については過去ブログ
「西日本豪雨「平成30年7月西日本豪雨」と命名・平成最悪の水害・花崗岩(御影石)風化の真砂土(まさど)崩壊による土砂災害・がけ崩れ・浸水被害・ハザードマップにもとづく設計」

<お知らせ> 
地震や液状化などの災害や、様々なことに対して「備える」設計をした住宅の見学会があります。
愛知県岡崎市で、私たち夫婦建築士が設計した「備える家/岡崎」のオープンハウス見学会を開催します。7月28・29日
詳しくはこちらのオープンハウスお知らせサイトへ
岡崎のKANO空感設計 加納年勝

次回に続く。
「東海豪雨と平成20年8月末豪雨による幸田町の水害・ハザードマップ・現在の様子」