ハザードマップ・浸水被害実績マップ・ 浸水被害予測マップ・河川氾濫マップ・土砂災害危険度マップ・地震予測マップ・液状化マップ・津波マップ・ハザードリンク集
前回ブログの続きです。
前回は、「東海地方の過去の大きな水害・浸水被害・伊勢湾台風、東海豪雨、平成20年8月末豪雨(岡崎・幸田で甚大被害)」
[ 自治体の浸水被害実績マップ・ 浸水被害予測マップ・土砂災害危険度マップ・地震予測マップ・液状化マップ・津波マップ・ハザードリンク集・ハザードマップ ]
これらの教訓をもとに、岡崎市では、過去の浸水被害マップや水被害予測マップを公開しています。
岡崎市のホームページで浸水実績図が見られます。平成20年8月末豪雨編と2000年の東海豪雨編の2つがあります。
また、土砂災害危険度マップや地震予測マップもあります。
岡崎市:わが街ガイド、わが街ガイド(ハザードマップ)、わが街ガイド(災害危険度判定(地震))、岡崎市の地質と活断層、南海トラフ地震被害予測調査について、浸水実績図、土砂災害ハザードマップ、ため池ハザードマップ
恐ろしくて、考えたくはないものですが、矢作川の氾濫も想定シュミレーションした結果も反映されています。
こうしたものは、他の自治体でも、作成されています。
過去ブログ 国、愛知県、三河のハザードリンク集です。
「液状化対策の地盤補強工法10 ハザードリンク集:液状化マップ・地盤情報・地歴・航空写真・ハザードマップ等」
家を建てるために、敷地を新規購入したり、複数の所有地がある場合の選択として、こうしたマップが非常に役に立ちます。
建て替えの場合は、マップをまずは調査し、その浸水対策設計を講じるべきです。
[ 国土交通省の大河川の洪水浸水想定区域(想定される最大規模)」
国土交通省は2016年から、「千年に1度」の雨を想定した「洪水浸水想定区域」を公表しています。
国土交通省は、「千年に1度」の雨を想定した「洪水浸水想定区域」を公表している。
国交省によると、これまでに想定していたのは、「100〜200年に1度の雨」でした。
しかし、2015年に改正された水防法が、「想定される最大規模」の浸水想定を出すよう河川管理者に義務づけたため、新たに想定し直したといいます。
公表されている想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域データ (平成29年6月2日現在)
水防法の改正(平成27年5月)に伴い、国土交通大臣が管理する区間において、 想定最大規模降雨(想定し得る最大規模の降雨であって国土交通大臣が定める基準に該当する降雨)により当該河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域を 洪水浸水想定区域として指定することとなりました。 詳しくはこちらをご覧ください。
これを見ると、恐ろしいことに、全国のほとんどの低地や河川沿いの都市の広大な面積や深さで浸水します。
「千年に1度」の雨を想定したとあると、千年先に起こるイメージを持つ方もいるかもしれませんが、地球温暖化などにより、今回のような西日本豪雨や昨年の九州北部豪雨、一昨年の広島の豪雨による崖くずれなど、異常気象が毎年起きる最近の状況では、いつ何が起きてもおかしくはないです。
愛知県(岐阜県・三重県含む)に関係する川では矢作川、豊川、庄内川水系、木曽川水系の4つの大河川水系をシュミレーションしています。
<矢作川>
矢作川流域は、昔は水害常襲地域で、比較的近年である1789年~1903年の約100年間で18回破堤しています。
それ以前には、もっとあったと思われます。
南海トラフなどの大地震によって、堤防が決壊する可能性もあります。
その時に、豪雨が襲ってきたら、浸水してしまう可能性があります。
現実に、明治時代の濃尾地震の際に、中之郷から六名に至る矢作川の堤防に亀裂が入り、安藤川堤防を始め各所に小欠損が発生しています。
近年、水害にあった土地や自然に池ができるような低い土地は、大昔から過去にもなんども水害にあっていると思われます。
そして、川からの大量の砂が堆積してきたはずです。
そうした土地は、地下水位高にもよりますが、液状化の可能性が高いです。
矢作川洪水浸水想定区域図 西三河の台地や丘陵部や山間部以外はほとんど浸水という恐ろしい予測です。
矢作川洪水浸水想定区域図(想定最大規模) 表示に時間がかかります。一番下にスクロールしたところにあるPDFデータがダウンロードできます。
矢作川洪水浸水想定区域図(関係市町別)
矢作川洪水浸水想定区域図(岡崎市)
矢作川洪水浸水想定区域図(家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流))
<豊川>
豊川・豊川放水路洪水浸水想定区域図
豊川洪水浸水想定区域図(想定最大規模)・豊川放水路洪水浸水想定区域図(想定最大規模)・豊川・豊川放水路洪水浸水想定区域図(想定最大規模)
<庄内川>
庄内川洪水浸水想定区域図
<木曽川>
木曽川水系洪水浸水想定区域図
次回に続く。
「 豪雨や台風と地震のまたは連続での発生可能性」