大阪北部地震から1週間・住宅被害は1万棟超、地震の建物被害の大きさを判定する応急危険度判定・応急危険度判定士
大阪北部地震が、発生した6月18日(月)から、6月25日で一週間たちました。
どんどん被害状況があきらかになっています。
大阪北部地震、住宅被害が1万棟超える 全壊は3棟 朝日新聞
大阪府北部地震 Wikipedia
大阪北部を震源とする地震で、大阪府内の住宅の被害が1万棟を超えました。
大阪府の26日の被害状況まとめでわかりました。
一部損壊が1万53棟、全壊3棟、半壊19棟で、地域別では茨木市4153棟(うち半壊1棟)、高槻市2931棟(同1棟)、吹田市729棟、豊中市657棟(うち全壊3棟、半壊11棟)の順に多いです。
大阪府高槻市や茨木市を中心に、現在も500人余りが避難を続けています。
地震、数日後の報道では、住宅被害は1000棟超とされていましたが、いっきに棟数が増えました。
建物の応急危険度判定が進み、被害状況が明らかになるにつれ、被災棟数は増えています。
今後も増えると思います。
地震の後に、余震等で倒壊したり、物が落下して人名に危害を及ぼす恐れがあるため、応急危険度判定を行い、地震の建物被害の大きさを判定することであり、被災状況の程度に応じて、建物に、次の色がついた紙を貼ります。
赤「危険」、黄「要注意」、緑「調査済」
応急危険度判定制度のあらまし 愛知県建築物地震対策協議会
私は、応急危険度判定士として、岡崎市役所に、災害ボランティア登録しています。
毎年、阪神淡路大震災の起きた1月17日(土日の場合は近い日)に、岡崎市役所の主催で、応急危険度判定の連絡訓練が行われ、参加しています。
市内全域は7~8名くらいごとの判定士のグループに地区をわけてあり、各々の地区連絡員から、朝に電話がきます。
その際に、「○月○日に地震が発生しました。○月○日に○○に集まるように等」の連絡があります。
電話連絡訓練なので、実際には、行くことはないです。
実際の大地震の際は、地震当日には召集はありません。数日たってから開始されます。
私は、以前、地区連絡員を十数年やっており、私が、地区の各判定士のみなさん全てに電話をする役をしていました。
ほとんどは、事前に市役所から訓練日の通知があるので、出ていただけますが、中には、出られないケースもありました。
応急危険度判定訓練をした時の過去ブログ
阪神淡路大震災から20年 応急危険度判定訓練 2015年ブログ 地区連絡員をしていた時
1.17阪神淡路大震災 応急危険度判定連絡訓練 2014年ブログ 地区連絡員をしていた時
応急危険度判定士の資格は、5年ごとに更新しなければならないので、更新講習会にも参加しました。
過去ブログ
応急危険度判定士 更新講習会 2014年のブログ
「応急危険度判定士」更新講習会 2009年のブログ
KANO空感設計では、簡易な壁量計算(世間では大半がこれ)ではなく、高度な許容応力度計算を行った耐震設計を行い、耐震等級3(最高ランク)とした上で、地震の揺れを半分に抑える制震金物による制震設計を行うことが多いです。
地盤に関しても、精度の高いボーリング調査を行うことが多く、それにもとづき、地盤改良が必要な場合は、なるべく砕石パイル工法(エコジオ工法)等のエコな工法とし、地震による液状化の可能性が高い場合は、液状化対策できる地盤改良を行うことが多いです。
より詳しく、KANO空感設計の構造設計については過去ブログ
「大阪北部地震・液状化対策、高度な耐震設計、制震設計、家具転倒防止対策、地震時火災対策を行った「備える家/岡崎」のオープンハウス開催7月28・29日」
岡崎市で、「備える家/岡崎」オープンハウス見学相談会を開催します! 愛知三河岡崎7月28・29日
詳しくはこちら
この家の構造設計については過去ブログ
「備える家/岡崎」 構造設計(液状化対策、高度な耐震設計、耐風設計、制震設計)と家具家電転倒防止対策 他・オープンハウス開催
次回に続く。