躍進する戦後の東海(愛知・岐阜・三重)の航空宇宙産業
前回ブログの続きです。
前々回、名古屋・岐阜は戦前、航空機産業の国内有数の生産地だったと書きましたが、敗戦により、連合国により、禁止されました。
日本は1952年のサンフランシスコ講和条約により占領が終わり、航空機産業が復活し、宇宙産業も発展しています。
現在の愛知県・岐阜県・三重県は航空宇宙産業のメッカであり、国内生産航空機の8割、航空部品の5割を生産しています。
機体メーカー5社のうち、三菱重工業(三菱航空機)、川崎重工業、SUBARU(旧・富士重工業)のトップ3の機体メーカーの工場があります。
他2社は、新明和工業と、ホンダエアクラフトです。
三菱重工業は、大江(港区)、飛島村、小牧に工場があります。
また、三菱は、三重県松阪市に民間航空機部品の表面処理・塗装を手掛ける合弁会社を設立しました。
三重県松阪市には、航空機部品生産協同組合(通称・松阪クラスター)が設立され、それに参加しました。
川崎重工業は、弥冨市、飛島村、岐阜県各務原市に工場があります。
SUBARUは、半田に2つの工場があります。
教育・人材育成機関として、名古屋大学の機械・航空宇宙工学科、岐阜県関市(開校は愛知県江南市)に、中日本航空専門学校、各務原市に、VRテクノセンターがあります。
VRテクノセンターは建築界では、有名で、イギリスの建築家リチャード・ロジャースが設計しました。
構造設計を担当した、梅沢建築構造研究所のVRテクノセンターのページでさらに写真が見られます。1998年築。
東海三県の主な航空宇宙産業と教育・人材育成機関の拠点