Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

瀬戸・桜の名所4 山口八幡社・八幡川の桜並木

前回ブログの続きです。
定光寺から、岡崎へ国道248号(155号)で帰る途中、愛知環状鉄道山口駅近くの桜の名所である瀬戸市の山口八幡社へ。
この神社前や八幡川沿いに桜並木があります。かなり散っていました。愛知県瀬戸市八幡町3
ここ、山口は、私が、独立前の設計事務所である青島設計で設計担当した寮がありますので、ゆかりの地です。
国道248号を走ると見えるので、通るたびに、汚れていないかなあと気にして見ています。瀬戸市役所にもよく行きました。
神社前の桜並木。

神社前の八幡川の桜並木。かなり長く続いているようで、満開の時期にまた来たいと思います。

山口八幡社(公式サイト)は、かつては山口神社といい、延喜式内社です。
山口八幡社としての創建は1223年で、承久の乱で後鳥羽上皇方で戦った尾張の国の守護山田次郎重忠が建立。
一之鳥居。奥のツブラジイというブナ科の大木は、樹齢700年で、市の指定名木です。

 手前の古いほうの社号標には郷社とあり、山口八幡社に改称する前の、八幡社とあります。

手水舎。

瀬戸の山口出身の戦前の大スター女優、梅村容子(本名 鈴木花子)が寄進した、手水鉢です。
梅村容子は知らなかったので、調べてみました。綺麗な方です。
wikipediaには、東京の瀬戸物問屋に生まれるとあるので、ご実家が山口出身の陶器商なんでしょう。

手水鉢とは、水盤の隣にある、これのこと?

船型手水鉢。

須左之男社。

厄病除けの神。この神社は末社がたくさんありますが、全部説明付なので、ありがたいです。

二之鳥居。1677年建立で、市内最古。明治以前はここと、赤津の大目神社のみだそうです。

二之鳥居をくぐり、右のほうに、東屋と呼ぶ建物があります。
愛知万博の、「千年の森」東屋(資料館)を移築したものです。
 

万博には5回行きました。北ゲート・ゴンドラ駅の東にあったそうですが、見なかったなあ。
今も千年の森は残されているようです。
愛知万博公式サイトの該当ページを見ても建物の写真や概要がいまいちわからないです。
出展した、NPO社叢学会のサイトに該当ページがありました。2005年日本国際博覧会(愛知万博・愛・地球博)への出展
しゃそうがっかいと読み、鎮守の森を学際的に研究するNPO法人です。
 以下、転記。
「会場の一画に「千年の森」を造成した他、シンボルタワーであるバイオラングタワー頭頂部に「天空鎮守の森」を作りました。さらに、伊勢神宮の式年遷宮で使われるご神木を木曽の檜美林から切り出す、「御杣始際」が会期中の6月3日に行われたことから、現地と会場を中継で結び、愛・地球広場の大画面に古式に則った檜伐採の様子を映し出すと同時に、日本の森林文化の精髄である式年遷宮の有様を紹介しました。」
ハイビジョン映像作品「日本は森の国」を「千年の森」東屋で放映していたそうです。
 

由緒碑

神門。

狛犬。


山口には、山口八景があり、「八幡の夕照」として、山口八幡社が選ばれています。
この後に行く、稲荷社のほうはもっと高台にあり、景色がよかったです。曇りだったので夕日は見られませんでした。
ちなみに、先月行った、豊田市足助町には足助八景がありました。
そのうちの「宗恩寺の晩鐘」の、宗恩寺に参詣しました。高台にある、高い石垣の突端に鐘楼が建っていて、古い町並みを眺められました。
過去ブログ。20回連続投稿の13回目。
豊田市足助町「中馬のおひなさん」見学13 宗恩寺(足助八景 足助の町の眺望)

古絵。この神社に来る前に、たまたま、隣の本泉寺の桜がきれいだったので、寄って、入り口近くの桜だけを撮りましたが、この古絵にも載っています。いつか行って見たいと思います。

古絵の説明。物見岩に行って眺めてみたいなあ。

山口は愛知万博瀬戸会場の海上の森に近く、万博建設当時に、オオタカ生息地ということが問題になりましたね。
神社の裏山や神社前の八幡川にもいるそうです。

神社のある場所は八幡社古墳のあった場所です。6世紀末築。

本殿。門と本殿の屋根どうしがかぶっており、門をくぐるとすぐに本殿前です。

奥が本殿。愛子さまご生誕祈念事業碑。

7月に茅の輪くぐり があります。神門の壁にかけてありました。
神社の公式サイトの年間行事のページを見ると、たくさんの行事が行われています。

社務所脇に、市内で二番目に古い灯篭。1679年建立。瀬戸市文化財。

末社群。一番左の屋根のないところにあるのが、金毘羅社。屋根内の左から、山神社、天神社、祖霊社、秋葉社。

高台まで階段で上がると、末社が2社あります。
山口天神。歴史は古く、八幡社としての創建前からあります。

牛に見えると願いがかなうという牛石。

山口稲荷社。

祠に白狐がいっぱい。原始的な雰囲気です。

参詣し、階段を下りていく途中の鳥居。

手前の赤い鳥居の両脇に、愛知万博開催時の天空鎮守の森から移植された、京都北山杉があります。

愛知万博開催時の天空鎮守の森から移植された、里桜もあります。

説明書きが随所にたくさんあって、とても分かりやすく、興味深い神社でした。