Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

大地震に備える耐震設計 

もうすぐ、今月3月11日は、東日本大震災から7年です。
地震に対する備えをしなければならないことを改めて考える必要があります。
KANO空感設計では、耐震性を最高ランクの耐震等級3とした耐震設計をしています。
建築基準法の求める基準の1.5倍の耐震性です。
建築基準法の耐震基準は人命を守るだけの最低限の基準であり、これをクリアしているから安心というわけでないです。
建物が壊れることは許容されており、余震で倒壊してつぶれないうちに脱出して避難する時間をかせぐだけのことしか考えられていない基準です。
熊本地震がそうであったように、大地震後は、大きな余震がなんども襲ってきますし、この地方では南海トラフによる、大きな地震が3回(東海地震、東南海地震、東南海地震)もしくは、それらが連動でおきることが予測されています。
昨年が発表された、今後30年以内に、南海トラフによる大地震の起こる確率が、70~80%だったものが、今年始めに、80%に確率が上昇しました。
過去ブログをご覧ください。 南海トラフによる地震の確率が80%に上がりました

巨大台風の威力は年々増しており、発生頻度も多くなっています。最高ランクの耐風等級2の設計をしています。
 
KANO空感設計では、耐力壁となる筋交いの数や長さなどを数え、その配置バランスを考慮するだけで、A3判わずか数枚の簡易な壁量計算ではなく、床剛性なども考慮した、「構造計算」と呼べる、より、高度な許容応力度設計を行っています。
構造図面はA3判で平均25枚くらいあります。
↓数百ページもある構造計算書の見本。


基礎も同様で、簡易なスパン表(建物の軽重や立ち上がり基礎間隔の長さだけで、基礎を設計)を使うのではなく、許容応力度設計を行っています。
基礎の設計については、以下の過去ブログをご覧ください。
「備える家/岡崎」 基礎工事 捨てコンクリート打ち
「備える家/岡崎」 基礎の配筋検査
 
次回に続く