NHKブラタモリの2018年京都シリーズ第二弾「奥東山」 枯山水の白川砂利・哲学の道の琵琶湖疏水・日本庭園の水
NHKブラタモリの2018年京都シリーズ第二弾は、前回の銀閣寺に続き、奥東山でした。
銀閣寺の回については過去ブログ。
NHKブラタモリで京都・銀閣寺の回を見ました
「奥東山」は正式な地名ではないですが、京都の回に毎回登場する、京都高低差崖会の梅林秀行さんが提案し、番組が命名しました。
清水寺や八坂神社のある東山よりも奥(北の)エリアです。
銀閣寺も奥東山です。
大文字山と比叡山の成り立ちの、地質的な歴史を知ることができました。
大文字山は、8月のお盆に、山の頂部に「大」が焼かれる、五山送り火が行われることで有名です。他に4つの山でも焼かれます。
比叡山は、信長と戦った延暦寺で有名であり、行ったことがあります。世界遺産です。
延暦寺は京都市と滋賀県大津市にまたがって存在します。
京都市内を流れる、水がきれいな白川は、祇園を流れているので、知っていましたが、川底の砂が白い理由が、それらの山から流れてくることによるものだと分かりました。
外構設計で採用する化粧砂利で「白川砂利」がありますが、ここの砂利だったんだと気付きました。
京都では多くの日本庭園の枯山水に使われています。
京都の枯山水の庭園は、たくさん見たことがあります。
京都で一番有名なのは、龍安寺方丈庭園(通称:石庭)でしょう。
最近見て、印象に残っている京都の枯山水は、大徳寺です。
境内に多くの塔頭寺院があり、大仙院庭園、瑞峯院庭園、龍源院庭園を見ました。
タモリさんたちがやった、ミニ枯山水づくり体験やってみたいな。
現在では、白川以外の産地のものも、これに似ている、きれいな花崗岩の白い化粧砂利を「白川砂利」と建築・外構業界では呼んでいます。
これと似たケースで、左官塗り壁で、ジュラク壁という種類がありますが、京都御所の西に、豊臣秀吉が築いた、聚楽第の跡地の土が大変、左官材料としていい土なので、有名になり、一般名詞化しました。
タモリさんたちは、哲学の道を歩き、南禅寺近くの別荘群へ。
哲学の道の川も、琵琶湖疏水であり、南から北に流れていると知って驚きました。
哲学の道は銀閣寺とも、昨年の冬に見学しています。近くの法然院もよかったなあ。
哲学の道は、桜の時期にまた、行ってみたいです。
琵琶湖疏水は以前に、NHKブラタモリでとり上げられています。
たびたび京都はブラタモリでとりあげられていますが、一番最初が琵琶湖疏水でした。
琵琶湖から京都まで水を引き、水力発電を行うという、京都市の明治初期の一大事業でした。
この電力により、日本初の電車である、京都市電(路面電車)が開業できました。
今月行った京都で、琵琶湖疏水の一部である、「岡崎疎水」(岡崎公園付近の疎水を特にこう呼びます)の桜がきれいでした。
過去ブログ。 6回連載の1回目
京都・桜花見と建築見学1 平安神宮・岡崎疎水・岡崎公園・ロームシアター京都(京都会館)
そこで非公開の別荘を見学。琵琶湖疏水を日本庭園に引き入れています。
一昨年に京都の南禅寺に行った時に、このあたりは、大きな邸宅が多くて、風情ある雰囲気だなあと思いましたが、そういうことだったのか。
岡崎動物園近くの、庭園がすばらしい無鄰菴(山形有朋の別荘)は公開されていて、入ろうと行きましたが、あいにく休業日でしたので、また、行って見たいと思います。
#102京都・東山
~美しき“ニッポン”の始まりは 東山の奥にあり!?~
今週5月5日は2018年京都シリーズ第三弾「宇治」です。
#103 京都・宇治
~なぜ 宇治は“天下一の茶どころ”になった?~
宇治平等院へは、小学校の修学旅行で行ったきりです。
楽しみです。
次回に続く。