事務所名の由来その2
事務所名を変えた理由の2回目です。
<空感>
以前は「建築設計」というダイレクトな名前が付いていたのですが、住宅設計を依頼する方にとっては、お堅い印象で、大きな建物ばかりを設計しているようで、敷居が高く感じられてしまうんじゃないかと思い、もっと気軽で親しみのある名前に変えたいと考えました。
ただ、昨日のブログで伝えたように、「設計」を付けることは決めていたのですが、「○○設計」だけだと、この三河地域には自動車関連などの機械設計や電気設計の会社も多いので、建物の設計をしていることが分かりません。
「建築」という言葉を変える必要があると思いました。
「建築」を辞書で引くと、「家屋などの建物を、土台からつくり上げること。また、その建物やその技術・技法。」とあります。
私達が創りたいのは、その建築によって創られる、感性に響く心地いい「空間」なのです。
「空間」を辞書で引くと、「物体が存在しないで空いている所。また、あらゆる方向への広がり。」とあります。
何のために建築を創るのかというと「空間」を創るためなのです。
「空間」という言葉から、インテリアのみをイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、(KANO空間設計としなかった理由のひとつです)「都市空間」や「外部空間」という言葉があるように、建築によって創られる周囲・周辺環境も指します。
宇宙空間なんて言葉もあるように、広がりのある言葉なのです。
そこで、この「空間」という言葉を使いたいと思いました。しかし、そのままでは、親しみが感じられず、まだ敷居は高いままです。
○○空間設計という事務所名もよくあるので、他との差別化を図りたいと考えました。
そこで、何か、アクセントというか、スパイスを効かせたいと思いました。
また、自分達の建築に対する考え方や思いも、事務所名に入れたいと思いました。
長くなりましたので、この話はさらに明日に続きます。