「(仮称)二世帯住宅/岡崎」改め、「ダブルレベルハウス/岡崎」の計画案プレゼン
二世帯住宅の計画案の作成をしてきた、「(仮称)二世帯住宅/岡崎」のお施主様に、「ダブルレベルハウス/岡崎」と名前を変え、計画案プレゼンを行いました。
南側道路が高く、2mを超える土留め擁壁があり、いわゆる「がけ条例」が適用される敷地です。(愛知県建築基準条例第8条)
また、敷地自体が、上地と下地と呼ぶ2つの「レベル」のある敷地に分かれており、さらに隣地との高低差もある敷地です。
北側道路は幅員4m未満の「狭あい道路」であり、道路後退が必要です。(建築基準法第42条2項)「2項道路」
道路が狭いので、道路斜線制限が建物の形態に厳しく、規制がかかってきます。
敷地の平面形が台形です。
そのような敷地条件や、事前にご要望を書いていただいていた、ライフスタイルシート及びその後のヒヤリングや、敷地調査(現地及び役所)から導きだした、理想的な、完全分離型の二世帯住宅を提案しました。
↓西から見た鳥瞰の模型写真。
バリアフリー住宅である平屋の親世帯と、2階建ての子世帯は室内で、レベル差なしで、つながっており、互いに行き来可能です。
南道路が東へ傾斜しながら高くなっていることを生かし、周囲に「ドライエリア」という空堀を設け、グレーチング蓋の上を渡ることにより、ポーチ階段やスロープなしで、玄関に入れます。
玄関とホールとも段差なしで、車イスが通れます。
↓「大屋根中庭の家/岡崎」で設計済の手法です。こちらは共有型二世帯住宅です。
玄関へ段差なしで入れ、玄関とホールの間は段差なしです。個室へは駐車場からダイレクトに入れます。
タイトルの 「ダブルレベルハウス/岡崎」は、
気兼ねない暮らしのできる、完全分離型二世帯住宅 「ダブル」
と
高低、水準、段階、水平、階層など様々な意味をもたせた「レベル」
を合わせた意味です。
外観パース(完成予想図)では、周囲高低差を表現せず、簡略化してあります。
石組や灯篭や松などの和庭を残すので、調和を図り、和モダンデザインを提案しています。
和室や大きな外縁(ウッドデッキ)が世帯間の交流の場である接点となります。