Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

名古屋・稲沢建築見学9 名古屋城7 もうすぐ解体される天守

前回のブログの続きです。
天守前広場にやってきました。
名古屋おもてなし武将隊の前田慶次と写真撮ってもらいました。武者言葉もかっこよかったです。

 名古屋城は連結式天守であり、小天守(左)と大天守(右)とその間の橋台から成り立ちます。
それらが木造再建工事のため、もうすぐ解体されます。
5月6日までがのぼれる最後のチャンスです。
内部の展示も現状の姿のままは、今後、見られなくなってしまうので、見納めしようというのが、今回、名古屋城に来たきっかけです。

売店金シャチ焼きを買って食べました。4種類あり、あんが入った抹茶生地のものを選びました。
人形焼みたいなかんじで、美味しかったです。

ここ(東側)から見ても十分大きい天守ですが、あまり、観光客の行かない、北側や↓西側から見ることをおすすめします。
内堀底から大きく反りながら立ち上がる優美な石垣の上にそびえる天守がよく大きく見えます。

大天守にのぼるためには、まず、小天守に入ります。

大天守との間の橋台から、見た小天守。

橋台から見た大天守。天守は、東面や西面からが見慣れていますが、↑南面や北面から見た時のほうが、千鳥破風や唐破風が多く見え、豪壮で迫力があって、好きです。層塔型天守です。

最上階から、南方に建設中の本丸御殿が見えます。外観はできていて、内部工事をしています。
こけら葺きの屋根色が3色になっています。東が一期で一番濃く、中央が二期で灰色、西が三期で薄茶色です。
三期に工事を分け、部分公開を繰り返してきたからです。
建設中は、大きな仮設の屋根のある建物内で作っていたからであり、部分公開を先行した部分は、屋根の木の板が日に焼けて色が濃くなっています。いずれは、後から作った部分も変色し、色はそろいます。


眺望を楽しんだあとは、階段を下りて展示を見ながら、最下階までおりていきます。
内部は博物館になっていますが、木造再建後は本物と忠実に造るので、このような展示はなくなると思われます。
城下町の再現コーナー。

本丸御殿の模型。見学記は前回ブログへ。

本丸御殿にあった、杉板戸の雪松図は重要文化財です。

名古屋城全体の巨大な模型。北側から。

南東側から。三の丸外堀までが名古屋城なので、いかに巨大な城であったかわかります。
現在の県庁や市役所は、三の丸内にあります。

大天守の模型の南面。かっこいいです。手前には実際には小天守があります。

空襲で燃えてしまった金シャチを溶かしてつくった、黄金の茶釜(複製)。

金シャチ模型。

見学を終えて天守から出てきたら、「徳川家康と服部半蔵忍者隊」のうちの2人と会えました。
水蓮(くの一)と七紫(外人さん?)です。

天守の東にあるエレベーター棟の奥に、厳重に施錠されていた、「あかずの御門」と呼ばれた不明門(復元)があります。


内堀側から見たところ。

次回に続く。御深井丸へ。