名古屋・稲沢建築見学10 名古屋城8 穴場の御深井丸(おふけまる)
前回のブログの続きです。
あまり観光客が行かない、穴場である御深井丸(おふけまる)は、なかなか興味深いものがもりだくさんです。
行かないのはもったいないです。天守の北西部にあります。
北や西から、内堀底から立ち上がる天守を間近にあおぎ見ることができます。
天守礎石は、焼失した旧天守の礎石です。地階の穴蔵の地盤の上に置かれており、 天守を支えていました。
天守再建にあたり 現在地に移し、かっての敷設状況を再現しています。手前は井戸かな。
説明板がないので何かわかりませんが、丸いものが。
名古屋市民から寄付されたという出雲地方の古墳時代の巨大な石棺式石室が。
名古屋城の歴史とは関係ないものですが。
茶席が4棟あります。基本的に非公開ですが、見学できる特別公開日もあるようです。
見学した方のブログ1。見学した方のブログ2
貴重なものがたくさんあるので、見てみたいです。猿面望嶽茶席。
明治維新後に、名古屋城は名古屋鎮台となり、旧陸軍が建てた、乃木倉庫は弾薬庫で、国の登録有形文化財です。
レンガ造で、後年、保護のために白漆喰を塗りました。角を石積み風に造り出して表現しています。
乃木陸軍大将が名古屋に赴任したことにちなんで名付られたといいます。
明治初期の煉瓦造建築物として名古屋市内では極めて貴重なものです。
ここに、旧国宝の本丸御殿の障壁画や襖などの多くを空襲の2か月前に移設して保管していたので、燃えることなく、今に残っているのでありがたい存在です。それらは、重要文化財に指定されています。
重要文化財の西北隅櫓は、清州城の木材の一部を使っており、清州櫓とも呼ばれ、国内最大級規模の隅櫓です。
規模としては宇和島城天守(高さ約15.7m、桁行6間、梁間6間)を上回り、3重5階の高知城天守(高さ約18.6m、桁行8間、梁間6間)には高さでは及ばないものの平面規模では凌駕する大きさとなっています。
外観3重、内部3階建、塗籠造、本瓦葺。
基本的に非公開ですが、特別公開の日があるようです。
内部を見学した方のブログ1。内部を見学した方のブログ2 内部映像
池庭があります。だれもいないので、静かです。
深井丸展示館の前の紅白の梅が咲いていました。
中に入ると、本丸御殿の工事中の様子の写真パネル展示がありました。すばらしい職人技です。
奥には、愛知県の郷土玩具の展示があり、見ていて楽しいです。
名古屋犬張子はかわいらしいです。
小高くなっている丘があり、天守と橋台がよく見えます。