愛知県内の古建築や近代建築物等の国登録有形文化財の特別公開 豊田市見学 その4 「豊田市民芸館」
前回のブログの続きです。次の見学先は「旧井上家西洋館」の建つ「豊田市民芸館(敷地全体の名称」内に複数建っている第1~3民芸館等の建物群です。
これらは登録有形文化財ではありませんが、見応えのある建築物です。
「民芸」とは、柳宗悦(やなぎ むねよし1889~1961)らによって提唱された、民衆的工芸のことで、民衆の生活道具である名もない職人の創った雑器の中に本当の美しさを見出し、収集展示活動が行われています。
東京目黒区駒場の日本民藝館(いつか行きたい)が1936年に建てられ、その後、大阪万博記念公園内に大阪日本民芸館(昨年、大阪家族旅行で行きました。時間がなくて外観や中庭のみ見学)が建てられました。1970年 日本万国博覧会のパビリオンとして建設。
豊田市民芸館は豊田市の通信系財界人(エフエム愛知や日本電話施設(現NDS)を創業)で名誉市民 本多静雄さんが柳宗悦と交流を深めていき、昭和58年に開館しました。
各民芸館は統一された、和のデザインで、和瓦屋根、漆喰塗壁、腰は石張りで目地には、蔵のなまこ壁のように盛り上げて塗られた漆喰塗です。
日本民藝館の改築に伴い解体されてしまうところだった、天井組や照明、土間床の石材が移設再利用されています。
天井には黒塗りの大きな木が格子状に組まれ、繊細な照明器具も素晴らしく、いい空間でした。
第2民芸館
吹抜のホールに、大きなちょうちん型照明が並ぶさまは圧巻です。
柱や梁があらわしにされ、力強い豪快な和の魅力を演出しています。格子付のハイサイドライト(高窓)から、やさしい光がさしこみます。

工業デザイナーである息子さんの柳宗理デザインの有名なバタフライスツール。これを以前から見てみたかったので、うれしかったです。

土蔵
茶室「勘桜亭」
すばらしい勘八峡の眺めを見ながらお茶をいただくことができます。
登り窯 平安時代の穴窯で、復元されました。
さなげ古窯本多記念館(陶芸資料館)
古陶磁器研究家でもある、本多静雄さんが、愛知用水掘削を契機に猿投古窯群を発見しました。
猿投古窯群は、名古屋市東部から豊田市西部、瀬戸市南部から大府市 および刈谷市北部の、約20km四方の広範囲に集中する1000基を越す古窯跡の総称です。名古屋大学を中心に研究が進み、明らかになっていきました。
建物は昭和モダニズム建築で、中央の2階突出部の大きな庇の下に高窓があり、ホールへ北側採光しています。
次回ブログは、次の見学先は本多静雄さんが寄付して、昨年オープンした「豊田市民芸の森」です。











