Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

日本の山を守る その4

昨日のブログの続きです。
近くの山の木を使おうという運動「ウッドマイルズ」という言葉を、以前のブログでご紹介しました。
この考えに賛同し、私達、設計事務所がすべきことは何か。
まず、住宅であれば、木造でできないかと、考えることです。
木造ではできない、階数、防火規制などの法規制、大空間の必要性、特殊機能や用途の場合に、鉄骨造や鉄筋コンクリートを考えていきます。
そして、木造の場合でも、できるだけ、ツーバイフォーではなく、軸組工法(在来工法)を採用することです。
主要構造材である柱には、国産材(できれば地元の三河材や岐阜県材、三重県材)の杉や檜を使いたいですね。
ところが、割れたり、反ったりしやすい無垢の柱をそのまま、構造体として使うのは、工夫が必要なのです。
室内側の石膏ボードに直接動きが伝わらないように、胴縁と呼ばれる細長い木材を柱と柱の間に30cm間隔くらいで取り付け、それに石膏ボードを固定していかなければならず、手間と時間がかかりコストアップにつながってしまうのです。
現代の木造住宅は、割れたり、反ったりしにくい集成材(薄い木材どうしを接着剤で固めた材)を柱に使い、石膏ボードを直接、柱に固定する方法が一般的です。
杉や檜の集成材もあるのですが、高いです。
これが、コストダウンできれば、もっと国産材が普及するのにと思います。
構造材以外の羽柄材と呼ばれる小さくて細長い部材には、杉を使います。
コスト的にも他の輸入材と大差ないので、使いやすいです。
「南欧モダンの白い家」を設計中に、間伐材の長良杉を使ったドアの採用を検討しました。

岐阜県の親和木材工業という会社が作っています。
床のフローリングや壁の羽目板に杉を使うというのは、コストも抑えられて使いやすいです。
以前のブログでも紹介した杉三層パネル「Jパネル」は、2階の床に使って1階の天井としてそのまま見せる使い方ができ、おもしろいです。「ツカズハナレズのHANARE」に採用予定です。
以前のブログでも紹介しましたが、ウッドロングエコという自然塗料を塗って、外壁に杉板を使ったり、杉のウッドデッキもいいです。
「暮らせる蔵」では1階の外壁に焼杉を使います。
昔から日本家屋の外壁材として使われてきたものです。
杉板の表面をバーナーで炙って炭化させる事により、杉板が腐食するのを緩和した丈夫な外壁材になります。
前田木材などで作っています。