日本の山を守る その1
昨夜、NHKの「プロフェッショナル」という番組を見ました。
毎回、あらゆるジャンルの職業ごとに、「プロ中のプロ」の人を、その仕事ぶりと共に紹介していくという番組です。
昨夜は、木造住宅の構造体などに関連深い、「森林再生のプロ」 湯浅勲 さんを取り上げていました。タイトルは「森に生きる、山に教わる」です。その回のNHKのHPはこちら
番組でもやっていましたが、今、日本各地の森は荒れています。
戦後、植林した杉などが、伐採期を迎えているのにもかかわらず、安い輸入材に対抗できず、木を切っても儲からないので、放置されてきてしまったのです。
木が正常に育つには、間伐といって、いわゆる「間引き」をして、育てたい優良な木の廻りに立つ、貧弱な木を伐採する必要があります。
こうして切った木を間伐材といって、従来は、建物の構造には使えないけど、薪の材料にしたり、割り箸に使ったりと、国内の需要もあったので、うまく利用されていました。
ところが、輸入材の台頭、人手不足、国内需要の減少などにより、間伐材が売れなくなって、切ったまま山に放置されてしまいました。
こうして、間伐材でない木にも悪影響を与えたり、搬出しにくくなってしまい、人手は減り、高齢化し、ますます悪循環に陥ってしまったのです。
湯浅さんは脱サラして、地元の森林組合に入り、理想と現実のギャップに苦しんでいましたが、「このままではいけない」と森林組合改革に乗り出したのです。
まずは、現場の労働意欲を高めるために、従来の不安定な歩合制から、組合の事務方と同じ月給制に変えました。
そして、長年の経験を生かして、木材を搬出しやすい林道をつくるなど、いろんな努力の結果、森林を再生させたのです。
今では、その経験を生かし、日本各地の森林組合が視察に訪れます。
湯浅さんはアドバイザーとして、助言を与えたり、時には困っている山に実際行きます。
湯浅さんの次の言葉が印象的でした。
「自分のしていることは、点かもしれないが、点が線になり、線が面になる。日本の山は全て再生できるはずだ」
この続きは次回に。





