Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

岐阜県東濃地方にご当地ナンバーの「東美濃ナンバー」 実現への動き

NHK朝ドラマ「半分、青い。」のヒロイン鈴愛が、架空の「東美濃バスセンター」から、上京する際に、乗ったバスのナンバーが「東美濃ナンバー」でした。
以前のブログでも書きましたが、NHK朝ドラマ「半分、青い。」の舞台である、架空の「東美濃市」のロケ地のある、岐阜県南東部の東濃地方では、知名度アップや地域振興策、地元愛を育むとして、車のナンバープレートにご当地ナンバー「東美濃ナンバー」を導入しようとする動きがあります。
過去ブログ
NHK朝ドラの「半分、青い。」見てますよ 岐阜県の東濃地方(東美濃)が舞台

Yahoo!ニュース
東美濃導入は「待った」 ご当地ナンバー断念相次ぐ理由
「ご当地ナンバー」なぜモメる? 朝ドラ「半分、青い。」の舞台で起きた騒動「ブランド」か「愛着」か…
 Yahoo!ニュースのこちらの記事の冒頭にも、東美濃ナンバーのことが書かれています。
「ご当地ナンバー」知られざる「没作品」 えっ!あの地名がNGって…横須賀・軽井沢がダメだった理由

ご当地ナンバーに関するまとめサイト
ご当地ナンバー

岐阜県は現在、岐阜ナンバーと飛騨ナンバーの2つです。
以前は、岐阜ナンバーのみでした。その前は「岐」の漢字1字。
東濃の多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市、可児市、可児郡御嵩町の6市1町が「東美濃ナンバー」 となる可能性のあるエリアです。

ご当地ナンバーが採用されるには、必要登録台数や住民合意形成など様々な条件がありますが、一番は住民合意でしょう。
「東美濃ナンバー」は、NHK朝ドラマ「半分、青い。」の放送開始前の1月に実施した、住民アンケート結果によると、反対が賛成を上回っています。

岐阜県南東部は昔から東濃と呼ばれていて、住民に「東美濃」という言葉になじみや親近感がなく、「違和感」があるからだと思います。
また、現時点では、東美濃ナンバー実現協議会や自治体などによる、PRや説明がまだ足りないということもあるかもしれません。
とはいえ、反対が過半数を上回っているわけではないので、現状を変えたいと思っている人も多くいるということです。
これが、もし「東濃ナンバー」だったら、賛成のほうが多いかもしれません。

「岐阜」という地域名には3つの意味があります。
岐阜市、岐阜市を含む周辺の地域(西濃と中濃の間の地域)、岐阜県の3つです。
私は、東濃出身ですが、私は、「岐阜」というと、「岐阜市」を思い浮かべてしまいます。
岐阜市に行く時は、「岐阜」に行くと言います。
同様に思う人は多いと思います。
そういうことから、自分たちの地域のオリジナルなナンバーを持ちたいという気持ちは、少なからず、東濃の住民にあるのではないかと思います。
岐阜市と東濃地方は遠く(心理的にも)、行き来や縁が薄いので、同じ県といっても、親しみや交流が愛知県に対するほどありません。
私は、東濃西部の土岐市生まれの土岐・多治見育ちで、こう思うのですから、さらに東にある東濃東部の恵那市や中津川の住民意識は、縁遠く感じると思います。
私は、学生時代と就職してしばらくの間、結婚するまでは、岐阜ナンバーのカーオーナーでした。
今は、岡崎在住の岡崎ナンバーです。
岐阜ナンバーと岡崎ナンバーの間に2つのナンバーを付けたので、計4つのナンバーを付けたことになります。
岐阜ナンバー→足立ナンバー→三河ナンバー→岡崎ナンバーという経歴です。
  

以下、青字は転記

東美濃ナンバー実現協議会は25日、新ナンバーに理解を求める声明を出した。
人口が減っていく中で、観光こそ地域経済の活性化のツールであり、一体となって取り組む6市1町を象徴し、ブランド化しうる名称が「東美濃」。
東濃は県内では通じても全国ブランド化は難しいが、美濃は歴史的にも知名度がある。
東美濃ナンバーを旗印に地域の一体感を醸成し、観光を中心とした経済文化交流圏づくりを進めていくことが、地域活性化に直結すると確信している。

東美濃ナンバー実現協議会が説明する、「東濃」ではなく、「東美濃」にしたい理由は、理解できます。
なんのために、ナンバーを変えたいかというと、ブランド化、観光等による経済活性化のためと言っているわけであり、それならば、「東美濃」が適していると思います。
東濃西部の多治見、土岐、瑞浪の3市は陶磁器の「美濃焼」が主要産業です。
「美濃」という名前、ブランドを
最大限に生かしたいのだと思います。
とはいえ、実際に、ひとりひとり、個人や会社の車に付けるナンバーなので、いやいやつけるような人のほうが多いようでは、ナンバーを変える目的のひとつである、地元愛を育むことにつながりにくくなります。(この目的は後付けっぽいですが)
カーオーナーが選択式にできればいいのですが、国の現行制度ではできないです。

東美濃ナンバー実現には、今後、 東美濃ナンバー実現協議会や自治体などによる、PRや説明がもっと行われ、「東美濃」という言葉自体が浸透していく必要があります。
そのきっかけとなりえるのが、視聴率が好調で、おそらく、地元の東濃では全国平均以上の視聴率となっているであろう、NHK朝ドラマ「半分、青い。」です。
住民の意識を変え、「東美濃ナンバー」賛成が反対を上回る可能性はあり得ると思います。
日経新聞の記事
東美濃ナンバー、住民がブレーキ 朝ドラ後押しに期待

NHK朝ドラマ「半分、青い。」の関連報道やネットやSNS等で、「東濃」という地方名の知名度が、全国に高まり、東濃を訪問する観光客が増えていると思われるので、もしかすると、「東美濃ナンバー」での申請を取り下げ、「東濃ナンバー」実現ということになるかも。
ドラマの中の会話では、「ふくろう町」という架空の地名はたくさんでてきますが、「東美濃」や「東濃」は出てきません。
現時点の全国報道ややネットやSNS
などでは、「岐阜県東部」や「東濃」という地方名で伝えられていることが多いです。
ご当地ナンバーは、いわば、登録基準の緩和をうけた、特例措置であり、国に申請を、許可されたもののみが許可されます。
ご当地ナンバー制度wiki
しかし、許可条件のひとつに、全国的な知名度が求められています。そりゃそうだと思います。
車は全国を走るわけですから、ナンバーを見てどこの県の車か、どこの地方の車か分かる必要があります。

2017年5月30日に募集要件の緩和が発表され、第3弾の募集があり、2020年度の交付を予定しています。
そのため、急いで実現しなければいけない事情があるわけですが、本当ならば、放送が終わる9月以降も、観光客やロケ地めぐりする人は増加するので、1年くらいした後に、全国に向けて「東美濃」と「東濃」の2つの名前の知名度比較調査をし、その結果もふまえ、また、住民アンケートをとったほうが、いいのではないかと思います。
しかし、国の進めるこのタイミングを逃すと、ご当地ナンバー第4弾の募集が今後あるかどうかも分からないし、あるとしても、いつになるかわかりません。
第1弾は2004年11月30日に募集開始し、2006年10月10日に、岡崎ナンバー、豊田ナンバー、一宮ナンバーができました。。
第2弾は2013年2月26日に募集開始し、2014年11月17日に、春日井ナンバーができました。
第3弾が今回で、2017年5月30日募集開始です。
これを見ると、前例によれば、少なくとも、前回の交付が完了した日以降でないと募集はないようです。
第2弾と3弾で4年あいていますので、同じだと仮定すれば、次回は2021年となりそうです。
しかし、第1弾と2弾で8年9か月あいていますので、どうなるかはわかりません。
  

以下リンク集
東美濃ナンバー実現協議会
東美濃ナンバー実現協議会は、平成29年10月12日、多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市、可児市、御嵩町の6市1町の商工会議所会頭、商工会会長、市町の首長、市町の議会議長、住民代表、観光協会代表が参加して設立されました。実現協議会では、各組織・団体が連携して、「東美濃ナンバー」実現に向けた啓発活動に取り組んでいます。事務局は多治見商工会議所に設置しています。

ご当地ナンバー「東美濃」導入に向けて 多治見市ホームページ
東美濃ナンバー実現協議会 土岐市役所ホームページ
ご当地ナンバー「東美濃」について 瑞浪市役所ホームページ
東美濃ナンバーを実現させよう! 瑞浪商工会議所
東美濃ナンバーを実現させよう 恵那市役所ホームページ
「東美濃」ナンバーの 導入に取り組みます 中津川市ホームページ
「東美濃」ナンバーの導入について  可児市ホームページ
可児郡御嵩町ホームページ 東美濃ナンバー実現協議会への外部リンクがトップページに張ってあります

次回に続く。東濃地方の東美濃ナンバーとリニア中央新幹線の岐阜県駅名との関係