液状化対策の地盤補強工法1 液状化現象とは
前回のブログの続きです。
いくら、上部の構造体を強くして耐震設計したり、地震の揺れを抑えたり、余震や数度の大規模地震対策となる制震工法を採用しても、地盤が弱ければ、意味がありません。
設計した、矢作川近くの「備える家/岡崎」の液状化対策地盤補強である、スーパージオ工法の施工が完了したことを、以前のブログ「「備える家/岡崎」 液状化対策地盤補強 スーパージオ工法の施工完了」で書きました。
液状化現象及びスーパージオ工法などの液状化対策地盤補強について、説明します。
液状化現象とは、文字通り、砂質土が液体状になる現象です。
平常時は、水分を含んだ砂粒どうしはくっついていて、その摩擦力により、地耐力を保っています。
大地震が起こると、隙間の水が押し出され、砂粒どうしがバラバラになって、水と砂が分離し、摩擦力が弱くなり、泥水状態になります。
地震後に、泥水の中の砂粒が沈み、地盤が沈下します。
また、圧力が高くなった地下の水は「噴砂」や「噴水」として地表面に噴き出します。
そして、地上にある建物などの重いものは沈んだり、不同沈下といって、傾いて沈みます。
逆に、地下の水道管、空洞のマンホール枡などの軽いものは浮き上がったり、地面から突出します。