Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

多治見市のモザイクタイルミュージアム見学 その1

多治見市笠原町のモザイクタイルミュージアムを見学しました。
昨年オープンし、建築関係者に話題の建築作品です。
ほのぼのした雰囲気を感じさせるような不思議的で、見たことのないような作風で有名な建築家・建築史家の藤森照信さん(東大名誉教授)の設計です。
一般の方たちにも、インスタ映えすると、特に若い女性たちに人気のスポットになっています。
この日も平日にもかかわらず、多くの若い女性グループやカップルたちが大勢来ていました。
藤森さんの作品は、あいちトリエンナーレ2013の白川公園会場の野外作品「空飛ぶ泥舟」でも人気が高かったです。
真っ白い床に、靴を脱いで巨大な絵画作品を鑑賞する展示室のある、浜松市の秋野不矩美術館も見に行ったことがあります。
笠原町は、私が生まれた土岐市の隣町であり、実家のある多治見市と10年前に合併した、タイル生産量日本一の町です。
タイルの大量生産を開始する前は、美濃焼の茶碗つくりをメインにしていた町です。
モザイクタイルとは、多くの種類のタイルの中でも、比較的小さなタイルのことをさします。
ミュージアムの外観は、巨大な壁なんだけど、威圧感がなく、ほっこりとした気持ちになります。
まるっこい壁面形状や屋根のへりに並べて植えられた樹木や、前面のすりばち状の芝生のランドスケープがそう感じさせます。
左官コテさばきをあらわした土壁風塗り壁材に、モザイクタイルや茶碗の破片等が埋め込まれていて、楽しげで、太陽光が反射してきらきら輝いていました。
玄関庇が外壁のファサードの形状と同じ雲マークです。規模の大きな美術館のわりに、こじんまりとしたエントランスや照明がかわいさを感じさせます。
次回に続く。