Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

「囲む家/安城」 敷地の向きに合わせないで、太陽の向きに合わせた南面

「囲む家/安城」のお施主様と、仕様や色決めの打合せしました。

その後、現場へ。

足場が解体されました。
実は南面だけ、東を少し向いているのが分かるでしょうか。
10度弱、斜めになっています。
中央棟は、台形の平面プランになっているのです。
(ちなみに家の東や西から見ても、立面が台形です)
敷地の長手方向に対し、真南の方位が、東へずれているので、普通に南面を直角にすると、少し西へ家が向いてしまうのです。
西に向いていると、朝日が南から入ってくるのが、遅くなり、西日がずっと当たることになるのです。
理想を言えば、敷地の形状や向きに関係なく、家自体を真南に向けて建てるのが、最もいいです。
今回は、間口(東西方向)よりも奥行(南北方向)のほうが圧倒的に大きい土地なので、限られた幅の間口を生かすため、南面だけ、南に向けました。
この手法は、「大屋根光庭の家/蒲郡」でも採用しています。
こちらの家では、この家と逆で、南面が、少し西へ向いています。
真南の方位が、西へずれているのです。
これらは、「パッシブデザイン」という設計手法の例で、「太陽や風など自然のエネルギーを建築の工夫によって、最大限に活用、調節することで、快適性や健康性を獲得しながら、省エネに寄与する」建築の考え方です。

夏は、見ているこのアングルである南東や東から風が吹いてきます。
南面が傾いていることにより、風をつかまえて、室内に引き込む意図もあります。
中央棟の西側の袖壁に当たった風をとりこみます。
この袖壁は西日をカットしたり、冬の北西からの強風を防ぐ効果もあります。

敷地の南遠方に巨大な送電鉄塔が立っており、南面を傾けることにより、意識的に、真正面にある送電鉄塔と向き合わないようするとともに、岡崎方面の山並みや矢作川の花火が見えるように、ということも考えました。