Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

伊勢湾台風50周年 その2

昨日のブログの続きです。
番組では、横須賀市の港湾空港技術研究所での実験映像がありました。
実は、私はここに行ったことがあります。当時は「港湾技術研究所」という名前でした。
独立前の設計事務所時代に、研究所の設計コンペ参加のため見学に行ったのです。
実験映像では、堤防の模型を使い、超巨大台風時8mの高潮(伊勢湾台風時4m)を再現していました。
打ち寄せる大波は堤防を越え、ついには、堤防が決壊してしまいました。
堤防が決壊すると、名古屋市のケースでは、その被害予想は高台を除き、市の大半に及び、名古屋駅周辺では2mもの浸水になるとのことです。
名古屋城北までも浸水するとの予想です。恐るべき被害です。
また、実験映像では、貨物コンテナの模型を使い、大波によって流されたコンテナがぶつかると、すさまじい破壊力をもつことを、示していました。
名古屋港は貨物コンテナや輸出用の車が大量にあります。
これらが、大波によって近隣家屋などへぶつかれば、ひとたまりもありません。
単に浸水するだけでは済まないのです。
実際、伊勢湾台風時には、貯木場の木が大量に家屋を襲い、破壊しました。
番組では、堤防を過信せず、避難勧告が出る前に、早めに非難することが重要と伝えていました。
これは、名古屋市に限らず、伊勢湾、三河湾、太平洋沿岸部に共通することです。
伊勢湾台風について、知りたい方は伊勢湾台風50年事業実行委員会のホームページへ。
また、現在、10月8日まで、金山の名古屋都市センター(金山駅南のボストン美術館の入っている高層ビル)で企画展「伊勢湾台風50年」が行われています。