Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

建築家 西沢立衛さん

今週火曜の夜に、NHKでお笑いの爆笑問題がやっている番組「爆笑問題のニッポンの教養」に、建築家の西沢立衛(りゅうえ)さんが登場しました。
「建築のチカラ」というタイトルです。その回のHPはこちら
この方は、妹島和世(せじまかずよ)さんという世界的な女性建築家とともに、SANAA(サナー、Sejima And Nishizawa And Associates)という建築ユニットとして、長い間活動を共にしています。一般の人にも有名なのは、金沢21世紀美術館ですね。
私は、妹島さんやSANAAの建築も好きで、東京にいる時に、いくつか見学しました。
一言で言えば、デザイン・形だけでなく、考え方そのものが「斬新」でおもしろいのです。
今回は、西沢さんの案内で、建築業界で注目を集めた「森山邸」を、爆笑問題とともに見学し、インタビューもそこで行われました。
「森山邸」と名づけられていますが、正確にはオーナー住宅+賃貸住宅です。

この住宅が「「斬新」なのは、まず、道路との間の塀がなく、10個の大小の白い箱が、大小の庭や路地スペースをとりながら、点在していることです。
1つの箱が1軒とは限らず、3つの箱で1軒とか、ばらばらなのです。
私がおもしろいと感じたのは、家の中ではなく、外の空間です。
各戸に庭が付属しているなら、専用庭として、互いを塀で仕切ってしてしまうのが、普通ですが、それがなく、また、道路との仕切りもないために、迷路のような路地を通って、庭に入りこんでしまうことができるのです。
それは、隣近所、周囲の家とのコミュニケーションをねらったものなのです。
それを爆笑問題は「昔の長屋暮らしのようだ」と、うまい表現をしていました。
一見、周囲から「浮いて」いるように見える、この家は東京の路地のある、下町的な住宅街にそういう暮らし方では溶け込んでいるのです。
他にも、青森県の十和田市現代美術館が紹介されました。

また、SANNAがコンペで勝ち取ったフランスのランスに建設予定の2009.01.31「建築家

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