名古屋・稲沢建築見学4 名古屋城2 名城公園・愛知県体育館移転とアジア大会
前回ブログの続きで、名古屋城の見学です。
外堀を横切り、↓東鉄門跡へ。
この正面には、現在、本丸の東に移築されている、二之丸東二之門が立っていました。
東門の南隣にある、↓愛知県体育館(大相撲名古屋場所などを開催)は、名城公園の北東角に移転することが決定しました。
名城公園には今まで、何回か行ったことがあり、名古屋城の北の大きな公園のことだと思っていましたが、ここだけではないです。ここは、東西道路で2つの公園に分かれており、北が名城公園(北園)で、南道路と外堀の間を名城公園(南遊園)といいます。
北園には昨年、tonarino(トナリノ)という休憩等できる多目的な施設ができました。
スタバなどの飲食店やスポーツ応援テナントが入っていて、東京のアトリエ設計事務所「マウントフジアーキテクツ」の設計です。いつか行って見たいと思います。
名城公園の中心は名古屋城であり、名古屋城全域や名古屋能楽堂周辺を含み、さらには飛び地として、はるか南東にある、重要文化財の近代建築の名古屋市市政資料館(旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎)のある場所もそうなのです。
以下は、市政資料館の過去見学記です。
近代の名建築である名古屋市市政資料館での妹の結婚式
近代建築の名古屋市市政資料館 見学 その1
近代建築の名古屋市市政資料館 見学 その2
以前から、こんな歴史深い場所に、そぐわない巨大な現代的な建物だなあと思っていたので、うれしいです。
名古屋市を中心とした愛知県で行われる、2026年のアジア競技大会の会場のひとつになるので、それまでには竣工予定です。
今年の夏にアジア大会がインドネシアで開催されます。
前回の韓国の仁川アジア大会は、ひどい大会運営で、選手がかわいそうでした。
バドミントンのなぞの風や劣悪な選手村(高層建物でエレベーター故障)など。
今回の平昌オリンピックでもそれを心配していましたが起きてしまいました。
葛西選手の部屋は暖房が利かなかったそうです。
他にもあまり報道されていないだけでネットを見るといろいろあります。
雪上競技は強風や厳寒で、本来の力を発揮できず、特にスノーボードやジャンプの競技の一部では、風による運まかせのウェイトが大きく、競技として成り立つのかという状態で、選手の中には「何のために4年間がんばって練習してきたのか」との声も聞かれ、かわいそうでした。
IOCや韓国はなぜ、風力発電の適地で風車がたくさん立っているような、こんな場所を選んだんだ!
今年のアジア大会は、2020年東京オリンピックの日本代表になりそうな選手も出場すると思うので、注目です。
オリンピック同様、4年に一度の開催で、日本では過去に、1994年に広島(記憶にあります)と1958年に東京で開催されています。
今回のオリンピックと同じように、日本選手のメダルラッシュになるといいな。
2020年東京オリンピックの次は、2026年に、愛知が盛り上がる番です。
体育館跡地は、以前の本丸御殿の建設前にそうであったように、二の丸御殿の遺構を整備保存する方向性のようです。
河村市長は、何かしらの復元を考えているみたいですが。
二の丸御殿の復元は予算的に無理だと思うし、天守復元の次にすべきは、本丸の東(清正石近く)にある、重要文化財の旧二之丸東二之門を元の位置に戻すことだと思いますが、現実的には難しそうです。(愛知県体育館建設時に支障となり、本丸に移設された経緯があります)
もし、復元するなら、本丸を優先し、本丸の表二之門近くの多門櫓や東北隅櫓(本丸の4つの隅櫓のうち3つは残存し、全て重要文化財に指定されています)だと思います。
次回に続く。