Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

「大屋根光庭の家/蒲郡」 竣工写真 その2 1階玄関・LDK

昨日のブログの続きで、「大屋根光庭の家/蒲郡」の竣工写真の第2回目で、内観写真をお見せします。

ポーチ階段を設ける代わりに、玄関で段差解消しつつ、ベンチ代わりになるように、式台を設けました。
床はカラーコンクリートです。色むらが味わい深いです。地窓からは、光が入ってきて、庭の木々が見えます。
右の引違戸の奥はシューズインクロークです。土間になっています。

左の造作リビングボードの北端にガラリ(羽根ルーバー)部分がありますが、床下エアコンが入っています。
ダイキン製の床置型エアコンを半埋め込みしてあり、床下全面を暖め、床暖房のような上下の温度差のない快適な効果を得ることができます。

床暖房とは異なり、掃出し窓の直下等に、床ガラリ(吹出し口)があり、床下の暖気を上げて、直接、部屋を暖めることもできます。

窓から冷気がおりてくるコールドドラフトを、床ガラリからの温風により、軽減させる効果もあります。
階段東の光庭の大きな窓直下にも、床ガラリがあります。
LDKは暖かい桐の無垢フローリングですが、階段直下のみ、白いタイル張りとしています。
光庭から入ってくる光を反射させて、室内を明るく、また広く見せる効果があります。

リビング南窓が傾斜しています。リビングは台形平面をしており、太陽の南中位置に合わせて、冬の日射取得を最大限に得るためです。また、卓越風の向きを考慮した窓配置にもなっています。
これらの太陽や風等の自然エネルギーを最大限積極的に利用する設計手法をパッシブデザインといいます。

階段わきに設けられた共用コーナー1では、お子様がキッチンやLDから目の届く場所で勉強したり、本を読んだり、パソコンやネットをしたりと、多目的な使い方ができます。
1階の露出している筋交いには取り外し可能(通風させたい時は外す)なアクリル板がはまっており、柱間にロールスクリーンを下して、冷暖房面積を小さくして、リビングだけや、DKだけに区切ることも可能です。

キッチン腰壁には、今後置かれるダイニングテーブルと高さがそろう高さに、ダイニングニッチ(凹み)があり、ティッシュやおしゃれな小瓶に入れた調味料を置くことができます。
キッチン腰壁の巾木部分は、床下エアコンの暖気が出てくるように、ステンレスパンチングメタルとなっています。

トップライト(天窓)のある明るいL型キッチンです。
蹴込板のない、向こうが透けた階段ごしに光庭の木々を見ることができます。
キッチン南には通風採光勝手口があり、屋根やトップライトのある物干し場(ウッドデッキ。リビング外の外縁につながっています)がありますが、家の正面からは縦格子で見えなくなっています。
次回、「1階和室他」に続く。