Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

西尾のお客様とフリー相談室 構造体の選定

先日お問い合わせのあった、西尾市のお客様とフリー相談室を行いました。
木造だけでなく、耐震性が高いだろうということで、鉄筋コンクリート造やハウスメ?ーカーなどの重量鉄骨造も考えておられるとのことでした。
(ハウスメ?ーカーの軽量鉄骨造は、考慮外とのこと)
事前に敷地が軟弱地?盤の可能性があり、地震時には、液状化も起こり得ることを調べて、?伝えました。
必ずしも、木造の耐震性が鉄筋コンクリート造や鉄骨造に劣ってい?るわけではないこと、重い構造体は、加わる地震力も大きいこと、?重い構造体は、軟弱地盤での地盤補強費が過大になることも伝えま?した。
木造の耐震性を高める方法はいろいろありますし、最近よく採用する制震構造についてもお話しました。
また、構造体の選定はコストに大きな影響を及ぼします。
一般に、木造、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造の順にコストが高くなります。
予算の制約があるなかで、何を重視するかです。
木造で大きな家を作るか、鉄筋コンクリート造で小さな家を作るか。
重量鉄骨造は、地震や台風や大型車の通行などで、比較的、揺れやすいので、外壁材の制約があります。
揺れないようにしようとするほど、コストがかかります。
鉄筋コンクリート造には大きく2種類の構造体があります。
ラーメン構造と壁構造です。
前者は大きな柱と梁と耐力壁でフレームとして構成されるのに、対し、壁構造は耐力壁を中心に構成され、窓大きさや間仕切壁などの制約があります。
重量鉄骨造や鉄筋コンクリートラーメン構造は大きな柱が必要になり、マンションのように室内に柱型が表れてくるプランになりえます。
鉄筋コンクリート壁構造は、柱型が出ないものの、壁が厚くなります。
狭小地では、大きな存在になりえます。

2012.06.23「住宅計画
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