土門拳記念館 見学の思い出 その3
昨日のブログの続きです。

旅行後、しばらくして何の運命か、写真専門ギャラリーを設計することになりました。

ギャラリーは2階にあり、1階からは大階段で外部から直接アプローチします。
私は、土門拳記念館で使われていた、カメラの「しぼり」のようなデザインを応用させ、曲面で使うことにしました。

円筒状(シリンダーと呼んでいます)のギャラリー付属のコミュニケーションスペースは、通りからは、大きなガラスのシリンダーに見えますが、大階段を上がるにつれて、シリンダーに設けられた複数の窓の幅がだんだんと狭くなっていき、光の量がしぼられていきます。

階段を上がりきった先のギャラリーでは、写真を見るのに適度な光量となり、外光を自然に遮っています。
また、天井は同じ位置にあるので、階段を上がるにつれ、天井高さは低くなっていきます。
さらに、階段を上がるにつれ、階段の幅が狭くなっていきます。
空間のボリュームが、手前から奥に進むにつれ、ぐーっと小さく、光の量も「しぼられ」ていくのです。

逆にギャラリーからコミュニケーションスペースへ進むにつれ、窓幅が大きくなり、開放的な空間となり、会話もはずみます。
また、ギャラリーから帰る時も、大階段を下りるにつれ、窓幅が大きくなり、徐々に明るくなり、徐々に天井も高くなるので、余韻を楽しんで帰ることができます。





