Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

土門拳記念館 見学の思い出 その2

昨日のブログの続きです。
土門拳記念館で印象に残っていることがあります。
写真を展示する美術館なので、紫外線による劣化防止のため、展示室は太陽光が入らないようになっていて、照明の光だけの暗めの部屋になっています。

そこから、出たところにある、中庭沿いの長い廊下が秀逸です。

中庭側の長い壁にたくさんの縦長の窓がありますが、窓の幅が、廊下を進むにつれて、どんどん大きくなっていくのです。
展示室を出たすぐは、窓幅が小さいので暗いですが、進むにつれ、窓幅が大きくなるので、廊下がだんだん明るくなるのです。
また、緩い下りスロープになっていて、天井の位置は変わらないので、進むにつれて、だんだんと天井が高くなっていくのです。
進むにつれ、中庭の景色や突き当りの池の景色が大きく見えるようになってきます。
また、イサム・ノグチの彫刻のある中庭自体、いくつもの段差でだんだんと低くなっており、水が階段状に流れて、観客と一緒の方向(つまり池の方向)に向かって流れていくのです。

↑見返したところ。
手前が明るく天井が高いのに対し、スロープで上がった先は、暗く、天井が低くなっています。
私はこれを「写真」の美術館らしく、カメラのシャッターの「しぼり」を空間的にデザインしたものだと考えました。
次回に続く。