古民家の実例 「新美南吉の養家」 その2
昨日のブログの続きで、古民家である「新美南吉の養家」を紹介します。
東の大きな土間から南西を見たところです。

土間から上がる部分の中央の柱がいわゆる「大黒柱」となる部分の柱です。
この家では大きくはないですね。
普通の農家であったと思われます。
豪農と呼ばれる裕福な農家などは、「大黒柱」に家の象徴性を高め、ケヤキなどの大きい柱を使うことがあります。
「大黒柱」については、過去ブログをごらんください。
奥の中央の柱で6帖間4つに分けられています。
これが漢字の「田」に似ているので、「田の字間取り」と呼ばれています。
冬以外は襖を開けて、全ての部屋がオープンにつながり、光と風を通します。
冬は襖を閉めて、小部屋とし、暖房効果を高めます。
融通性が高い空間です。
西面は全て押入になっていて、窓などの開口部がありません。
暑い西日を避けるためです。

夕方に行ったので、太陽光が奥まで差し込みます。
畳に反射して奥まで光が届き、きれいでした。
軒が深いので、日中は奥までは日が差し込みません。
夏の日射対策と雨対策です。

畳の上は全て天井が張ってありますが、現代ほどは高くありません。
日本人は畳に座って暮らす生活様式でしたので、高い天井は不要でしたし、部屋を暖めるためにも低いほうがよかったのです。
日本の風土・気候に適し、日本人の生活スタイルを反映し、日本人の知恵を生かした古民家からは、現代の家づくりで学ぶべきところも多いです。





