窯業系サイディングの講習会出席 その1
もう半月ほど前の話ですが、愛知建築士会岡崎支部の主催による講習会に出席しました。

会場は東岡崎駅に近い、カーザミカワという住宅部材販売会社の会議室で行われました。
内容は、業界最大手メーカー、ニチハ(株)の講師による、窯業系サイディングについてです。
窯業系サイディングとは何か、ここで説明しておきます。
今や、全国の木造住宅の外壁の7割には、この材料が使われています。
みなさんが、新築された家でよく見かける、タイル調やレンガ調、塗り壁調、木目調などの外壁は、これです。
セメントなどを基材に、繊維系原料によって補強し、硬化されたものをいいます。
インクジェット方式など印刷技術の向上によって、ぱっと見は、本物と間違えるほど精巧な柄も。
しかし、窯業系サイディングを使うなら、私は、タイル調やレンガ調、塗り壁調、木目調などのイミテーションは、使いたくありません。
まず、人をだましているようで、気持ちよくないからです。
また、イミテーションのもととなるタイルやレンガ、塗り壁、木は全て自然材料です。
それら自然材料に備わっている、経年による味わいを増すという特徴がなく、窯業系サイディングは出来たときが一番で、あとはただ、汚れていくだけです。(汚れにくくするマイクロガードなどの塗装もありますが)
窯業系サイディングは塗装印刷なので、いずれ、メンテナンスで塗り替えの時期がきます。
紫外線劣化で色があせるとともに、セメント基材へ雨水が浸透しやすくなってくるのです。
これは化学系塗装の宿命です。
講師の説明では、10年~15年(後者はハイパーコートという高耐久塗装の場合)ごとに、表面にクリア(透明)塗装をしてくださいとのことでした。
ニチハのハイパーコートは塗膜10年保証です。
旭トステム外装(株)は昨年業界で初めて塗膜15年保証の製品を出しました。(高いし、わずかな柄限定)
私達は、クリア塗装によるメンテナンスには疑問を持っています。
クリア塗装の下にある塗装自体、色があせてくるので、クリアだけでは、きれいに元のようには復元しないはずです。
さらに2回目、3回目の塗装をやる頃には、元の塗装はどうなっているでしょうか。
クリアではなく、着色塗装で塗り替えようとしても、タイル調などの目地まで、現場で塗り分けることはできず、元には戻らないのです。
次回に続く。





