Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

「囲む家/安城」 ペット対応(ワンちゃん編)

「囲む家/安城」のお施主様と打合せしました。
この家は、ワンちゃん1匹とネコちゃん2匹も家族です。金魚も。
そのための工夫も設計に盛り込んでいます。
しかし、あくまでも、人が優先なので、ワンちゃんやネコちゃんだけが暮らしやすくて、人が暮らしにくいとか、快適ではないとか、自分たちの要望がペットのためにあきらめるような本末転倒なことには、してほしくないとのお考えでした。
ワンちゃんのためには、階段下を利用し、周囲を囲って、階段下(1.5帖)を全て、ワンちゃんのためのスペースとしまた。
今は、ケージやサークルをお使いですが、それらが不要になります。
この囲い方が難しいのです。
人に始終見られていると落ち着かないそうなので、人の視線を気にしないようにする必要があります。
立って歩く大人の目線となると、かなりの高さまで対応が必要です。
ワンちゃんは、このスペースで過ごすことがほとんどになるそうなので、完全に見えなくすると、人の立場からすると、まるで、ワンちゃんは一緒に暮らしていないかの存在になってしまいます。
暑がりなので、風通しをよくすることが必要ですが、一方、抜け毛が多いので、風通し優先で、あまりスカスカにすきまをあけて囲うと、抜け毛がLDKなど他のスペースに漂ってしまいます。
体をぶるっと震わすことが多いので、ふわっと、高く、舞ってしまうそうです。
なので、かなりの高さまで囲う必要があります。
熱中症対策で、暑い夏はエアコンが必要とのことですが、さすがに、ワンちゃんスペースにエアコンを付けるのは過剰なので、リビングに設置したエアコンの冷気がワンちゃんスペースにも届くことが必要です。
トイレは屋外でするので、ワンちゃんのスペースがにおうことはなく、におい対策として、天井まで囲う必要はありません。
よだれは多いそうなので、床の掃除がしやすく、目地などにしみこまないことが必要です。
壁をひっかいたりは、しないそうです。(ネコちゃんも。つるっと滑る素材には関心がない)
落ち着いて寝られるように、暗いところも必要だけど、常時は、明るいところで過ごしてほしいので、全てを暗くしたくないそうです。
一方、家全体から見ると、階段の位置は、家の真ん中で東寄りにあります。
なので、階段はなるべく、光や風が通るもので囲いたいと考えました。
以上の条件から、検討素材として上っている素材は、2種類あり、それを囲う面で使い分けようということになりました。

ひとつは、ポリカーボネート板を空気層をもたせて張り合わせた、中空ポリカボネート板の「ツインカーボ」です。

いろんな厚みや色、透明、不透明などたくさんの種類があります。

「透明」を選ぶことにしました。

角度を変えていろんな方向から見ると、向こうが見える角度と見えない角度があります。
適度に人からの視線をさえぎりつつ、人からは見えます。

もうひとつは、塩ビ板に小さな穴をたくさんあけたパンチング塩ビ板です。
小さな穴であれば、抜け毛は通らないそうです。
ワンちゃんスペースの直近に窓があり、風が通ります。
風が吹かない時用に、ワンちゃんスペースに扇風機を付けられるようにしました。
階段の上り始めの直下は、周囲を暗くなるように囲って、天井の低い穴ぐらのような、落ち着いたねぐらになるようにしました。
ワンちゃんスペースに入る引戸や、階段をワンちゃんが勝手に上がらないようにするペットガード引戸も、ツインカーボで作ることにしました。
床は、目地がなく、掃除しやすく、抗菌効果があり、夏にはひんやりする天然リノリウム張りとしました。
外部には、ワンちゃんの足を洗ったり、体を洗うスペースを設けました。
家でのガーデニングやバーベキューパーティ時の水場としても使えます。
次回ブログは、ネコちゃん編です。