Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

「ツカズハナレズのHANAREのインテリア」 その2

昨日の続きで、ツカズハナレズのHANAREのインテリアについて書きます。

キッチンから、LD越しに中庭を見たところです。
大きな掃き出し窓があり、中庭や母屋に対し開放的になっています。
母屋もこの中庭に面して、大きな掃き出し窓があります。
なので、母屋とHANAREは、中庭という屋根のない空間を介していますが、視線が通り、一体空間になっています。
これは、HANAREの内部空間をなるべく広く感じさせる工夫であり、また、母屋側から見た時に、HANAREの北面が全部壁であるよりも、圧迫感を感じさせない工夫でもあります。
さらに、四世代が住む大家族相互の自然なコミュニケーションを促すことにもつながります。
普段はこのように開放的に暮らせますが、しかし、いくら円満な仲でも、しじゅう、母屋との間に「見る・見られる」の関係があるのは、息が詰まることもありますし、プライバシーを確保したい時もあります。
特に、母屋はご主人のご実家ですので、奥様にとっては、なおのことと思います。
そこで、プライバシーを確保したい時には、大きな掃き出し窓に特殊な雨戸を閉めることができるようにしています。

それは、雨戸をパネルとせず、可動ルーバー(羽根)とし、それが回転することによって、光や風、プライバシーの程度を調節できるようにしています。防犯にもなります。

雨戸は3枚あるので、それ自体も全部閉めてもいいし、1枚だけ閉める、2枚閉めるなど自由にできます。
雨戸を全部閉めた所を母屋から見た写真です。↓

ルーバーになっているので、中は見えません。
しかし、HANARE内部からは、中庭が見えるのです。
これは、旧街道などに見られる民家の窓に設置された「格子」による効果と似ています。


昼間は、外から暗い内部は見えないけど、内から明るい外部は見えるのです。
反対に、夜は、外(母屋)から明るい内部が見えますので、羽根の角度変化によるプライバシー調整が必要です。
これが、コミュニケーションとプライバシーのバランスを考えた「ツカズハナレズのHANARE」というタイトルの、「ツカズハナレズ」の意味です。

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「ツカズハナレズのHANARE」 インテリア その1

昨日の続きで、今日はツカズハナレズのHANAREのインテリアについて書きます。
北に建つ母屋への日影や圧迫感への影響を極力抑えつつ、内部では、最大限の広がりを与える空間をめざしています。
そのため、1階はサニタリー(トイレ+洗面)以外をワンルームとし、2階のロフトとも吹抜によって、開放的につなげています。
キッチンには天井材を張らず、2階ロフトの厚いJパネル(杉3層パネル 以前のブログでご紹介)を見せて、高い天井としています。

2階のロフトの手摺はロフト南窓から入った光を1階へ落とし、1,2階相互の視線を通し広がりを与えるため、透明のパネルになっています。

キッチンは敷地高低差を生かして、リビングから60cm下がっており、L型のダイニングカウンターで食事ができるよう、足元が掘り込まれています。

キッチンに立つ奥様とダイニングの床に直接座った家族の視線の高さがそろい、違和感のないコミュニケーションが可能です。
次回に続く。

「ツカズハナレズのHANARE」 現地調査・地盤調査・打合せ

ツカズハナレズのHANAREの敷地へ、朝から行きました。
7月に計画時に行って以来で、久しぶりでした。
まずは、既設建物調査です。計画時にも調査したのですが、今回の設計は、既設母屋と玄関庇同士が接近するので、その周囲の寸法を、さらに念入りに調べることを目的としていました。
また、外構アプローチや車庫上の物干しスペースのリフォームも行うので、その付近も調べました。
そうしているうちに、地盤調査会社が来たので、始めに、調査ポイントの確認などをしました。
スウェーデン式サウンディング試験という、木造住宅で一般的に行われている調査方法です。

建物4隅と建物中央の計5ポイントを調査します。
1箇所だけ、土ではなく、コンクリート舗装面に穴を空けて調査しなければならないところがありました。
そういう時は調査後にセメントを詰めて復旧します。せいぜい10cm程度の穴です。
今日は、O様との打合せも、ここで行いました。
お母様やおばあ様もいらっしゃったので、今回作った1/20スケールの巨大な模型を見てもらいました。

また、以前計画時に作った、1/50スケールの敷地全体に母屋や車庫、HANAREを配した模型も見てもらいました。

母屋の南側の外壁も作り、そこに窓を表現しましたので、そこから覗き込んでもらい、母屋のリビングから中庭を介して、HANAREがどのように見えるかも実体験してもらいました。
みなさんに「分かりやすい」と好評で、うれしくなりました。
がんばって作ったかいがあります。
1/20と1/50のスケール(縮尺)は大違いです。ボリューム(体積)が2.5倍になります。
たてよこ高さそれぞれ40cmほどもあります。
主にインテリアを表現するのに作りました。
中を見やすいよう、外壁は外せるように作ってあるので、模型の精度が甘いです・・・。
お見苦しい所もありますが、ご容赦ください。

上の写真で右が1/20、左が1/50のスケールです。
このように、設計が進んでくると、インテリアを表現した大きな模型を作ることが多いです。
細かい棚などを表現しやすいし、いろんな角度から見れるからです。
そのためには大きなスケールの模型にする必要があるのです。
インテリアCADパース(完成予想図)を作ることもあります。
次回へ続く。

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