Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

「暮らせる蔵」 階段、カップボード設置

昨日は、阿久比町の「暮らせる蔵」の現場へ。
外部では、ジョリパットを2階外壁に吹付するための養生(周辺を汚さないようにビニールで囲うこと)やシーラー塗布という下処理を行っていました。

内部では階段が設置されました。手摺はまだ付いていませんが、これで、はしごを上り下りしなくてすみます。


造作家具のカップボードが届きました。シナという木を張った合板で作られています。

造り付けの大きなダイニングテーブルも運ばれてきました。

これらは全て、設置後に黒く塗ります。

「うなぎの寝床」の土地 その4

昨日のブログの続きです。
私達のような設計事務所の場合、一般的なプランでは、快適な暮らしがしにくい「うなぎの寝床」の敷地を、思い切ったプランによって、魅力的な暮らしができるように提案できます。
一例を挙げます。

今や世界的な建築家で、東京大学教授の安藤忠雄さんの出世作「住吉の長屋」は、「うなぎの寝床」に豊かな生活空間を作り上げたことで、あまりにも有名です。今から30年も前に建てられました。

元は3軒続きの長屋だった真ん中を解体して、建設した2間の間口の戸建住宅ですが、敷地周囲を2階分の高さのコンクリート打ち放しの壁で囲み、真ん中の1/3を完全に中庭として外気に開放しています。

1階のDKとリビングの間が中庭となっており、一度外へ出ないと行き来できません。
安藤さんいわく、「生活の便利さ以上に、大切な光・雨・風といった自然とのふれあい」を求めたのだと。
ここまで思い切ったことは、誰にでも受け入れられるものではないことは分かっていますが、「うなぎの寝床」の敷地には、豊かな発想力でないと、豊かな空間は生まれないと思います。
私達の計画した家では「愛・好・家」が、「うなぎの寝床」の敷地でしたが、光庭を設け、あえて、南側には大きな壁とルーバーで囲いました。
安藤さんの建築は、私の建築人生においても、大きな影響を与えています。
好きな建築家の一人ですので、以前は、関西や東京へ建築作品をよく、見に行きました。
(残念ながら、大阪の「住吉の長屋」は見ていません。個人住宅なので、中へは当然入れません)

「うなぎの寝床」の土地 その3

昨日のブログの続きです。
「うなぎの寝床」のような間口が狭くて、奥行きの長い敷地は、正方形に近い同じ面積の敷地と比べると、一般的に次のような数々のデメリットもあります。
「うなぎの寝床」の場合、間口が狭いですから、1階に必要な床面積を確保するためには、建物も奥行きを大きくせざるを得ません。
そうすると、外壁を隣地境界線まで50cm離すと、建物の両側に、普段はほとんど使えない、無駄なスペースが長々とできてしまうのです。
その結果、南に庭が確保できたとしても、敷地の奥行き次第ですが、思ったほど、大きくは確保できない可能性があります。
北側道路の場合は、南の庭は、周囲の建物に囲まれている状況(今はそうでなくとも、将来も含め)になることが多く、必ずしも、明るい庭になるとは限りません。
「うなぎの寝床」の場合、南北に細長いのが普通です。
間口が狭いので、南の外気に面する部屋が少なくなります。
南側道路の場合は、この貴重な南に玄関を設けなければならないので、間口が狭すぎる場合は、1階南にリビングを配置できません。
東西面には窓を設置できるものの、隣家があり、採光を期待できない可能性が高いです。
隣家も同様に「うなぎの寝床」というケースが多いからです。
間口が狭いと、駐車場2台分をなんとか確保したとしても、アプローチを確保できません。
車1台分の駐車スペースとして間口2.5mはほしいところです。
2台分となると、間口が5m必要ですが、敷地間口が5mの場合は、車と車のわずかなすきまを通らないと玄関にたどり着けません。
まして、両側にフェンスが既にある場合は、撤去しないと厳しいです。
前面道路が狭い場合が多いですが、4mしかない場合などは、敷地内で駐車場の奥行きを、通常より大きく確保しておかないと、切り返しができません。
以上のように、「うなぎの寝床」は一般的なプランの考え方では、快適な住環境にするには、難しいのです。
そこで、私達のような設計事務所では、思い切ったプランを提案することができます。
次回に続く。

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