Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

「うなぎの寝床」の土地 その2

昨日のブログの続きです。
敷地の間口が4.8mだと、隣地側の両側0.5m分は引いて考えなければならないので、4.8-0.5-0.5=3.8mとなり、そこから、外壁面から外壁柱芯までの距離約0.1mを両側分、引くと、3.6mの間口(壁芯間距離)の建物しか建てられません。
1間(いっけん)は1.82mですから2間で3.64mとなり、2間の間口の建物ということです。
2間という距離をイメージしやすいのは、6帖の和室の長手側の距離を思い浮かべれば、理解しやすいと思います。
北側道路なので、この2間の幅の中で玄関を確保しなければならないのです。
普通は玄関の間口は1間です。
ということは残り1間ですから、部屋を造るのは無理で、浴室などの水廻りか収納しか造ることはできず、せっかく光や風を通しやすい、北側窓を有効利用できません。
ちなみに、建物間口3.6mでも在来木造のモジュール(昔から日本で使われている距離の単位「尺」を基本寸法とし、方眼紙のマス目の単位と考えてください)0.91mを0.9mに変えることは、狭い土地ではよくあることなので、0.9mx4桝分=3.6mとなり、在来木造の住宅は建てられます。
在来木造のモジュール0.91mも本当は0.9091mです。
明治時代に日本政府がメートル法に切り換えた際、1尺=(10/33)メートルと定められたからです。
1尺=0.30303mで、3尺=0.9091m=半間、6尺=1.8182m=1間です。
1間x1間=1坪となり、面積の単位の元となる寸法にもなっています。
ちなみに1寸は1尺の1/10で、約3cmです。ですから「4寸柱」というのは12cm角の柱ということです。
現在では、簡略化するために、1間=1.82mとして、在来木造住宅は造られているのが一般的です。
あらゆる建材もこのモジュールに合わせて造られています。(1間=1.8mも対応可)
最近は「メーターモジュール」といって、1マスの大きさを1mにして家づくりをすることもあります。
廊下や階段幅を広くとれるメリットがあります。
メーターモジュールに合わせた建材もサイディングやサッシのように、一部にはあります。
しかし、910モジュールでも、部分的に廊下や階段の部分だけ、1mモジュールに変えることができます。
次回に続く。

「うなぎの寝床」の土地 その1

日曜日の名古屋の方と打合せした時につくづく思ったのですが、それは、建築や不動産に関しては素人であるお施主様にとって、土地選びは、自分達だけで行うと難しいということです。
最終候補に残った土地以外に、4つの候補地の写真や土地形状図を見せていただいたのですが、土地購入予算の都合上、どれも土地の価格や土地の坪単価が比較的近いものでした。
中には、通称「うなぎの寝床」と呼ばれる間口が極端に狭くて、奥行きの長い土地も複数、含まれていました。
間口が狭いと土地の坪単価が小さくなる傾向はあるので、お買い得に思われます。
中庭を計画すれば、光と風を採り入れた、設計事務所ならではの提案もできます。
しかし、あまりにも間口が狭い場合は、それさえも困難なので、注意が必要です。
今回、間口が4.8mや5mという土地がありました。
建物の幅も同じだけ造れるような錯覚になりますが、そうではありません。
民法という法律で、隣地境界線から外壁面まで50cm離さなければならないのです。
そうしない場合は隣家の承諾が必要です。
しかし、将来土地の所有者が変わった場合などに、予期せぬことが起こらないとも限りませんし、将来の外壁や屋根などのメンテナンスを考慮すると、足場を立てるスペースは必要ですし、採光、防音や防火上、通風上の観点からも、スペースはあったほうがいいです。
次回に続く。

「ツカズハナレズのHANARE」の現場説明

岡崎の「ツカズハナレズのHANARE」の敷地(お施主様のご実家)にて、現場説明を競争見積依頼先の各社に対して、行いました。
「現場説明」とは、設計事務所では、略して「現説(げんせつ)」とか「図渡し」と呼んでいますが、見積依頼用の図面を渡すこと、及び、現場(=建設敷地)を案内して、設計概要の説明を行うことです。
図面には、見積要項書というものも添付します。
これには、着工予定日や竣工予定日、工事金額の支払い時期や方法など、その他いろいろな工事に関する条件を書いた書類です。
完成保証制度や瑕疵担保保証についても書いてあります。
各社がんばった価格を提示してくれることを期待します。
母屋のポーチ脇にある、お父様が大事に育てているサボテンに、黄色い花がたくさん咲いていました。

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