Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい
住宅エコポイントの申請
確認検査機関である(財)愛知県建築住宅センター岡崎営業所に行ってきました。
竣工した、「ダブルゲートハウス」と「刈谷の懐/廻の家」の住宅エコポイントの申請をするためです。
住宅エコポイント(住宅エコポイント事務局の公式ホームページ)は、先行した家電エコポイントの住宅バージョンで、省エネに配慮した住宅新築やリフォームに対し、国から補助金がもらえるしくみです。
新築は30万ポイント(30万円分)もらえます。
ポイントのもらい方には2通りあります。
1つめは、家電エコポイントと同様に商品券などの商品(現金は不可)としてもらう方法です。
2つめは、「即時交換」といって、追加で同じ工務店に発注した工事費に充てる方法です。
前者は直接、お施主様が商品を受け取ることができますが、後者は、工務店が現金振込みで受け取ります。
工務店は、追加発注した、30万円をお施主様に請求しないことにより、結果的に、お施主様が30万円分の補助金を受け取ったことになります。
今回、事前に受け取り方法を各々のお施主様に聞いたところ、1つの家は商品券として、もう1つの家は、「即時交換」をご希望されたので、そのように申請してきました。
後者のほうが、申請に必要な書類が増えます。
住宅エコポイントはどんな家でももらえるえわけではありません。
高気密高断熱とし、次世代省エネ基準相当の住宅であることが条件で、普通の家に比べて、工事費も当然アップします。
家の規模にもよりますが、30万円分もらえても、それ以上の追加費用がかかることが多いです。
しかし、ランニングコストが下がったり、快適性が向上したり、家の中の温度差が小さくなる(開放的な間取りの場合)ことによって、お年寄りのヒートショック(心臓への圧迫)を抑えたりといろんなメリットがあります。
浜岡原発停止により、この地域でも節電がより意識されるようになりました。
電気をあまり使わないですむ家にしなければならないと、改めて思います。
国はもっと、次世代省エネ基準の家や自然エネルギー利用の家が、増えるような政策を進める必要があります。
次世代省エネ基準相当の住宅であることを証明するための方法がいくつかありますが、今回は比較的、工事費や申請費用も含め、取得しやすい、フラット35Sの適合証明書を取得しました。
フラット35Sは、(財)住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が行なう、35年定金利の住宅ローンですが、適合証明書を取得するだけの場合は、別にこのローンを組む必要はありません。
確認申請と同時にフラット35Sの申請をし、完了検査も同時に行なわれます。
また、住宅エコポイントをもらえる条件に、お施主様と工務店が工事契約することがあります。
工事中の「自作自然の家/岡崎」はお施主様が大工さんで、自分で施工しているので、契約がありません。
なので、住宅エコポイントがもらえないのです。
国が考えた、不正に補助金を取得されないための予防策なのでしょうがないです。
ちなみに、瑕疵担保保険も工事契約がない場合は保険に入れないので、万一、瑕疵があっても、自己責任ということになってしまいます。
なので、いつもは基礎工事完了時や上棟後に行なう、瑕疵担保保険の中間検査が「自作自然の家/岡崎」はないのです。
「自作自然の家/岡崎」 制震テープを使った「超制震」
「自作自然の家/岡崎」の現場へ。
お施主様であり大工の中嶋さんの、ブログ以外での初めての営業活動として、足場に2枚の大きな広告シートが掛けられました。

1枚は、制震テープを使った「超制震」です。
「テープ」なんて、頼りないイメージですが、スーパーゼネコンである清水建設と、東京大学と、(独法)防災科学技術研究所との共同開発により、生まれた技術で、テープに使われている粘弾性体は、高層ビルの制震装置にも使われています。
メーカーのアイディールブレーン(株)は、清水建設の社内ベンチャーだったチームが分離独立した会社です。

このテープ(↑写真は間柱用の幅狭タイプですが、柱用は100mm幅の幅広タイプです)を外周部の柱などの構造体に張り、その上に耐力面材(今回はモイス)を張っていくのです。
家全体を耐力面材や筋交いなどを使って、がっちりと固めて耐震構造とした上で、このテープを張ることにより、地震に対して、揺れを抑えることができます。
地震の後に繰り返される余震に対しても、効果を発揮します。
地震対策として、免震工法といって、建物全体を大きな架台の上に乗せ、ローラーやゴムなどで、地面からの揺れを伝えないようにする方法もありますが、普通の規模の住宅で500万円以上とかなりの高額ですし、地盤の地質の限定、周囲のあきスペースの確保、プランなどの制約も多いです。
一方、制震は、免震に比べて、大幅にコストを抑えることができます。
制震には、いろんな方法がありますが、制震ダンパーなどの金物を設置することが主流です。
今回、制震テープを採用するに当たり、設計中に、お施主様とアイディールブレーンの営業マンと打合せをしています。
そのことは、お施主様であり、大工の中嶋さんの当時のブログを参照してください。
一般的に行なわれている1階だけ設置する制震金物による制震に比べ、家全体が「制震ダンパー」になるのがいいと思いました。
またコストパフォーマンスが高いのも魅力です。
今回の東日本大震災により、TVでは津波被害ばかりクローズアップされますが、私たちが定期購読している建築情報誌(日経ホームビルダー)などでは、地震による建物の倒壊などの写真などがたくさん掲載されています。
足場に付けられたもう1枚のシートは過去ブログで紹介した、次世代全館空調床下冷暖房CCFスタイルです。






