Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

「下山の光庭の家」 足場解体

「下山の光庭の家」の現場へ。

足場が解体され、姿をあらわしました。
2階の勾配のある瓦屋根と、1階のニ方向に廻る大きな水平の軒天が印象的です。

外壁は、(株)高千穂の「そとん壁」という、火山性物質を使った100%自然素材の塗り壁です。
メーカーカタログには「25年間メンテナンスフリー」とうたっていますが、実際は、それ以上、メンテナンスなしでいいそうです。
軒天は杉板に、自然塗装で、ドイツ製自然塗料のプラネットカラー(100%自然素材)を塗ってあります。
普通の塗料は、雨かかりには2~3年ごとに塗り替えが必要ですが、この塗料は2回塗りで、10年はもつと言われています。
軒樋は、塗装ガルバリウム鋼板製のタニタハウジングウェア製「すとっ葉゜ー」で葉っぱが樋の中につまりにくいよう、全長に渡ってカバーがついています。
「刈谷の懐/廻の家」でも採用しています。
周囲が山なので、葉っぱつまり対策は重要でした。
解体前の家には、樋に葉っぱがたくさんつまっていました。
1階下屋屋根のギングロ色の塗装ガルバリウム鋼板とうまく調和しています。
ガルバリウム鋼板は従来のトタンと違って、5倍の耐候性があり、適切なメンテナンスをすれば、サビが発生しにくいです。
塩ビの安い樋は、経年変化で、反ったり、曲がったりすることもありますが、ガルバリウム鋼板はそうなりにくいです。
2階屋根は瓦葺きで、メンテナンスがあまりいらないです。
ある程度、建設時にコストを掛ければ(イニシャルコスト)、ランニングコストを抑えることができ、イニシャルコストとランニングコストを足したコストが下がります。
今後の工事で、雨戸袋に杉板を張ったり、ポーチ廻りなどに目隠し格子を設置したり、2階にヒノキ材の物干しバーや、ヒノキデッキのバルコニーが設置され、木をたくさん使った雰囲気に仕上がっていきます。

「ダブルゲートハウス」 夢の実現

引越しを終えた「ダブルゲートハウス」を訪問しました。
子世帯の造作リビングボード兼DJボードに、大型TVが設置されていました。
TVの両脇の奥行が浅い部分に大きなスピーカーが設置されます。

このリビングボードの背面側は、ご主人の夢であったDJコーナーになっており、床が一段上がっています。
天井には調光可能なLEDダウンライト照明を設置し、演奏時の雰囲気を盛り上げます。

造作リビングボード兼DJボードは両面から使え、カウンター(TVの上にあります)の上にDJ機器が乗っていて、一部はCDラック棚になっています。
DJコーナーの対面壁の上のほうには、5.1ch対応のサラウンドスピーカーが2つ設置されていました。
防音対策として、親世帯と子世帯の間に、玄関ホールを挟んでおり、かつ、間仕切内に防音シートを張り、吸音材として、グラスウールを充填しています。
隣地側への防音対策として、DJコーナーのあるLDKを隣地側に面させず、サニタリーや浴室、家事室を配置し、間仕切内に吸音材が充填されています。
音が伝わってしまうため、LDKからのキッチンレンジフード排気も、隣地側には出していません。
外壁断熱材には、吸音効果の高い、白い高性能グラスウールである旭ファイバーグラス製「アクリアネクスト」を採用しています。従来のグラスウールを大幅に改善した「アクリア」がベースになっています。
LDKの上は吹抜になっているので、屋根断熱材も吸音効果の高い、厚い高性能グラスウールを採用しています。
全ての窓や外部ドアは、空気層をはさんだ、ガラスが2枚入ったペアガラスにより防音をしています。
重い物質は防音効果が高いため、外壁の耐力面材には、重い窯業系サイディング系耐力面材であるニチハ製「あんしん」を張り、さらに、通気胴縁を介した上に、仕上げとして重い窯業系サイディングを張っています。
これらの防音対策により、お施主様から、「窓を閉めておけば、演奏中に音がLDKから漏れないよ」と、効果があったことを聞きました。

2階廊下手摺には、落下防止のネットが張ってありました。

手摺側に細工をして、ネットをはさみこむ板を付けてあったので、ビスを外して、ホームセンターで購入した園芸用のネットを張り込み、板をもとどおりにビス留めしていくと、できあがりです。
お子様が大きくなって、落ちる心配がなくなったら、ネットを外せば、もと通りの開放的な手摺や空間になります。

「(仮称)岡崎の住宅」 バリアフリー

「(仮称)岡崎の住宅」のお施主様と打合せをしました。
バリアフリーに配慮した家にするのがこの家のテーマです。
バリアフリーは何も高齢者や身障者の方がいる家に限ったことではなく、だれでも、人は老いたり、そうなる可能性があるわけですから、ある程度、最初から配慮したり、将来の改造ができるように設計を行なうことは、常に行っています。
1階には2つのトイレがあり、北棟と南棟に1つづつあります。
介護や万一、車椅子を使う場合も考慮して、大きくすることにしました。
室内の小さな床段差をなくすのは、何もこの家に限らず、毎回、行なっている設計です。
玄関の上框(あがりがまち。玄関とホールの間の段差部材)の高さをどうするか、議論になりました。
バリアフリーを優先して、段差なしか小さな段差にすることも可能ですが、デメリットもあります。
玄関からの土ほこりなどが、室内に入りやすくなったり、昔から「玄関は家の顔」といった、風格や風情を求められる場所なので、雰囲気が創りにくいということです。
結果的には、普通の段差として、玄関を広くし、将来スロープなどを設置できるように対応することにしました。
また、玄関には靴の脱ぎ履きがしやすいよう、飾り棚のようにデザインしたベンチを設置します。
尺モジュール(910)の家ですが、部分的に廊下の幅を広げることにしました。
「渡縁」と呼ぶ渡り廊下は少しでも幅を広くするように、真壁(柱を見せる納まり)とします。
1階の建具はほとんど引き戸とし、有効幅を大きくします。
手摺をトイレなど要所に設置し、廊下などは将来設置できるよう下地を用意します。
いずれにしてもバリアフリーへの配慮がインテリアデザインに違和感なく調和するようにします。

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