Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

土門拳記念館 見学の思い出 その2

昨日のブログの続きです。
土門拳記念館で印象に残っていることがあります。
写真を展示する美術館なので、紫外線による劣化防止のため、展示室は太陽光が入らないようになっていて、照明の光だけの暗めの部屋になっています。

そこから、出たところにある、中庭沿いの長い廊下が秀逸です。

中庭側の長い壁にたくさんの縦長の窓がありますが、窓の幅が、廊下を進むにつれて、どんどん大きくなっていくのです。
展示室を出たすぐは、窓幅が小さいので暗いですが、進むにつれ、窓幅が大きくなるので、廊下がだんだん明るくなるのです。
また、緩い下りスロープになっていて、天井の位置は変わらないので、進むにつれて、だんだんと天井が高くなっていくのです。
進むにつれ、中庭の景色や突き当りの池の景色が大きく見えるようになってきます。
また、イサム・ノグチの彫刻のある中庭自体、いくつもの段差でだんだんと低くなっており、水が階段状に流れて、観客と一緒の方向(つまり池の方向)に向かって流れていくのです。

↑見返したところ。
手前が明るく天井が高いのに対し、スロープで上がった先は、暗く、天井が低くなっています。
私はこれを「写真」の美術館らしく、カメラのシャッターの「しぼり」を空間的にデザインしたものだと考えました。
次回に続く。

土門拳記念館 見学の思い出 その1

昨日のブログの続きです。

イサム・ノグチの彫刻の置かれた土門拳記念館は、私たちが、感銘を受けた建築です。
池と一体となった低く伸びる建築は、周辺環境と調和しています。

当時、時間がないながらも、ラフスケッチしたものが残っています。
旅先で感銘を受けた建築や景色をスケッチするのは、写真を撮るのと違って、心に深く、刻まれますので、なるべくするようにしています。
また、ノートに、建築を見て気づいたことや、感想などを書いたりしていました。
これを後から読み返すと、当時のことが鮮明によみがえります。

次回に続く。

彫刻家 故イサム・ノグチ

昨日のブログで、日系アメリカ人のアーティスト、故イサム・ノグチがデザインした照明器具をご紹介しました。
彫刻家でもあるので、日本の美術館などにも収蔵作品が数多くあります。

私たちは、以前、東北建築見学旅行に行った時に、山形県酒田市の土門拳記念館で、イサム・ノグチの野外彫刻を見たことがあります。
土門拳(どもんけん)さんは酒田市出身の有名な写真家です。
水の流れる中庭(庭自体もイサム・ノグチのデザインによる作品です)に置かれた、野外彫刻はイサム・ノグチと親交のあった土門さんをイメージしており、作品名も「土門さん」です。
ほのぼのとしたイメージがわきます。
この記念館は日本初の写真美術館です。
設計は、私の好きな建築家である、谷口吉生(よしお)さんです。
豊田市美術館やニューヨーク近代美術館(MOMA)の新館も設計されている、世界的な建築家です。
次回に続く。

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