Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

シロアリ対策 その4

昨日のブログの続きで、シロアリ予防・駆除会社である(株)東海白蟻研究所の星野社長様と打ち合わせしたことを書きます。
三河珪砂は、他にも、玄関土間、ポーチ付近や玄関ドアの下にも入れます。
ベタ基礎を貫通する配管周囲も入れます。
シロアリは皮膚が弱い昆虫なので、外気にさらされた基礎立ち上がりを外側から上がってくることは、あまりないのですが、万一を考慮すれば、基礎外周の土と接する部分も入れます。
もしくは、シロアリシャッターというシートを基礎天端に基礎巾よりも大きく、かぶせるように乗せると、進入しにくくなります。
シロアリシャッターはベタ基礎全面に敷くともっといいです。木造文化財での採用実績も多く、(財)文化財虫害研究所認定薬剤に選ばれています。
ただし、コストが高いのがネックです。
シロアリは必ず、蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルを土で固めて作り、その中を移動します。外側は蟻道が発見しやすいようオープンになっていれば、そこまでしなくてもいいです。
普通は勝手口階段と基礎立ち上がりをくっつけますが、上記を配慮して、少し離したほうが望ましいです。ポーチも同様です。
このような配慮をした上で、1、2年に1回という間隔で、床下点検をしてもらうというシステムをすれば、薬剤に頼ることがありません。
一般的な化学薬剤の場合は、効力と保証の切れる5年に1回、高額の再処理費をかけて、メンテナンスを行わなければなりません。
ほとんど床下から施工できる部分に限られます。
新築時は土台よりも上の柱にも1m程度まで、薬剤を散布するのですが、再施工は難しいのが現実です。
安全な薬剤といっても、念のために、施工時には、一時的に家を空けたほうがいいと思います。
それらを考えれば、点検費用はかかるものの、トータルで考えれば、安いのではと思います。
今、こうした点検を中心としたシロアリ対策が広まりつつあります。
(株)東海白蟻研究所と岡崎シロアリ技研は、みかわ市民生協が採用する、薬剤を撒かず点検を中心とした「エコニス」というシステムの登録会社となっています。
新城市に、みかわ市民生協が建てたモデルハウスがあり、星野社長は点検に行っているそうです。
みなさんは年に1度の健康診断を受けていますか。会社や官庁勤務の方はほとんど受けていると思います。点検システムは「家の健康診断」なのです。

シロアリ対策 その3

昨日のブログの続きで、シロアリ予防・駆除会社である(株)東海白蟻研究所の星野社長様と打ち合わせしたことを書きます。
まず、化学物質アレルギー体質の方がご家族にいる家の場合は、薬剤を使わない方法を提案するそうです。
症状が軽度の場合で、すでにシロアリ被害が出ている場合であれば、薬剤を使うことになります。
その場合は事前に安全な薬剤サンプルを数種類提出して、においをかいでもらうなどして、NGを外してもらい、選択していく方法で薬剤の選定を慎重に行うそうです。
大量散布するのではなく、被害ポイントに、揮発拡散しない泡剤を吹付けたり、固形物にしたものを練りこむのです。
薬剤を使わない方法として、まずは物理的にシロアリが床下へ入れなくすることです。
基礎は、土間部分と立ち上がり部分を一回でコンクリートを打設する「一体打ちベタ基礎」が望ましいです。
普通は土間を打設して、数日後に立ち上がり基礎を打設するのが一般的です。
「一体打ち」は特殊な専用型枠が必要で、施工が難しく、施工できる基礎屋も限られているので、コストアップになるからです。
しかし、打ち継いだジョイント部のわずかな隙間から、シロアリが進入する可能性がないとはいえません。
そこで、こういうジョイント部の内側に、シロアリ侵入防止のために、バリヤーとして特殊な砂を盛っておきます。隙間をシロアリが通れず、くわえて動かせない適度な粒なのです。
このバリヤーには他社からもいろんなものが出ています。
石の粉を固めてボール状にした大日本木材防腐の「玉快力」、ガラスを砕いたフクビの「アリダンクリスタル」、コンクリートを砕いたものなどです。
(株)東海白蟻研究所や岡崎シロアリ技研では、「三河珪砂」という砂を使っています。
下の写真のペットボトルに入っているものがそれです。

サンプルをもらいました。↓

岡崎シロアリ技研のホームページにもこういう物理バリアについて書かれていますが、物理バリアだけに頼るのではなく、点検も含めた複合的な対処が必要になります。
このブログの続きは後日に。

シロアリ対策 その2

シロアリ予防・駆除会社である(株)東海白蟻研究所の星野社長様と打ち合わせしました。
この会社を知ったきっかけは、シロアリ情報clubというサイトによってです。
シロアリのことが一般の人にも分かりやすいサイトです。
日本エンバイロケミカルズ(2003年武田薬品工業から分社発足)という防蟻薬剤メーカーが運営しています。この会社は外部用木材塗料のキシラデコールも作っています。
以前のブログでシロアリ対策の4つの方法を書きましたが、いろいろ調べた上で、薬剤を使うなら、この会社のタケロックがいいと前から思っていました。(ただし効果は5年なので、再散布が必要になります。長く効果の持続する別のものは後日のブログで紹介します。)
蒸発しにくい上、希釈する前の原体が毒物・劇物でなく、「普通物」であること、人やペットなど脊椎動物には影響がない(神経伝達部分の構造が異なるため)からです。
そこでこのサイトを見ているうちに、「アレルギー(アトピー)等で防蟻剤の使用を躊躇されている方へ」というページに飛ぶと、(株)東海白蟻研究所と岡崎シロアリ技研が紹介されていたのです。
岡崎シロアリ技研は以前から知っていました。最近問い合わせもしました。ここの神谷社長さんが書いたエクスナレッジ発行の「床下が危ない!(住宅が危ないシリーズ)」を読んでいたからです。
発行元のエクスナレッジという会社は建築専門誌「建築知識」を発行している、私の信頼している会社です。
ホームページがあります。シロアリの写真がいっぱいあるので、虫の嫌いな方は心して見てください。その専門知識の多さ、ホームページの充実度には目を見張ります。
日本でも有数のシロアリ研究者だと思います。
そんな神谷さんと同列に、(株)東海白蟻研究所が紹介されていたので、お話を聞いてみようと思いました。本社は豊橋ですが、岡崎に営業所と研究所があり、社長は専ら岡崎にいるとのことです。
偶然にも、日本有数の2人のシロアリ研究者が愛知県に、しかも、岡崎シロアリ技研も、(株)東海白蟻研究所のどちらも岡崎にあるのです。
お話を聞くと普段から神谷社長とは、共同研究や共同点検業務などを行っている関係だそうで、自分で調べた研究成果を互いに交換し合っており、同業ですがライバルという感じではないそうです。
このブログの続きは後日に。

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