Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

遮熱アルミシート その3

昨日のブログの続きで、遮熱アルミシートについてです。
通気層は瓦の場合は意識しなくても、瓦の重なりによって、自然にできるので、防水ルーフィングを張った上に、アルミシートを乗せるだけと簡単です。
しかし、カラーベストなどのスレート屋根やガルバリウム鋼板屋根の場合は、通気層を作る工夫が必要になります。
天井上に断熱材を置く方法の場合(世間でいう内断熱)は以下です。
まず、屋根下地合板の上に遮熱アルミシートを乗せます。
その上に通気層を作るために高さ18mm以上(アストロフォイルの場合)の胴縁と呼ばれる長い木材を455mm間隔で、屋根勾配方向に乗せます。
その上に、また合板を張ります。
その上に防水ルーフィングを行います。
その上に仕上げとなるスレートやガルバリウム鋼板を葺きます。
通常より、アルミシートと胴縁とその上の合板を張る手間が余計にかかります。
ちなみにアルミシートは防水機能がありません。釘穴から漏水するからです。

遮熱アルミシート その2

昨日のブログの続きで、遮熱アルミシート「アストロフォイル」を扱うプレイリーホームズとの打合せについてです。
遮熱のミニ実験装置を持っていらっしゃいました。
ランプを太陽に見立てて、熱線を照射します。
温度センサーが青い発泡系断熱材の上部と下部の空間に設置されています。
当然ですが、ランプ点等前は両者の温度は同じです。
まずは、アストロフォイルなしで、実験です。↓
断熱材の上下での温度差は2℃です。実験ケースの上の方に温度表示があります。
左が、断熱材上部空間、右が下部空間の温度です。

次にアストロフォイルを入れて実験です。
開始から、どんどん断熱材下の温度が下がっていきます。
逆に、断熱材上の温度は少し上がりました。
30分経過後。↓

断熱材の上下での温度差は5.8℃です。
アストロフォイルの有無で、断熱材下部空間は3.8℃の差があります。
かなりの効果があることが分かります。
ただし、注意しなければならないことは、この実験装置で使われている断熱材の仕様や厚みが実際の家で採用されるものとは違うということです。
外張り断熱の場合は、この青い断熱材(押出発泡ポリスチレンフォーム:商品名スタイロフォーム)の性能と厚みがもっと高性能のものを採用されるのが普通だからです。
ですから、アストロフォイルの有無による温度差はもっと少なくなるはずです。
また、上部空間の温度が上昇していることにも注意を払う必要があります。反射した熱が空気を暖めてしまうのです。
アストロフォイルの上の空間が密閉空間だとしたら、どんどん温度が上がってしまいます。
これでは遮熱効果どころか、逆効果になってしまいます。
ですから、アストロフォイルの上には、必ず、空気が通り抜ける通気層を設けて、暖められた空気を排気する必要があります。
アストロフォイルのカタログでは、瓦屋根の場合は、屋根の下地となる野地板の裏面温度が2.9度下がると記載されています。スレート屋根の場合は4.4度です。
瓦屋根の場合は、瓦の重なりによって、もともと、空気層が野地板との間に自然にできるので、アストロフォイルの効果は小さいです。
金属屋根のデータがないですが、スレート屋根と同程度だと思われます。

遮熱アルミシート その1

設計中の「暮らせる蔵」や「ツカズハナレズのHANARE」の屋根はガルバリウム鋼板の立平葺きです。
また、「暮らせる蔵」の南側LDKの上部は吹抜があり、そこにつながる2階の部屋は全て、天井を張らず、屋根の野地板を見せるという大空間になっています。
そのため、屋根の断熱が重要で、発泡系の断熱材を使った外張り断熱となっています。
しかし、これだけでは、不十分と考えていました。

最近、屋根瓦下などに張る遮熱アルミシートが注目を集めています。
太平洋岸の温暖な東海地方では、冬よりも、むしろ、夏に入ってくる熱を抑えることにもっと注意を払う必要があります。
太陽熱を反射させる効果と、冬に温まった熱を逃がさないという効果がありますが、前者に重きを置いた製品です。
今秋に名古屋の吹上ホールで開催された「建築総合展名古屋2008」でも、当時の見学ブログに書いたように、遮熱アルミシートのブースが多く出ていました。
アメリカ製やイスラエル製がほとんどです。
このうち、アメリカ製の「アストロフォイル」を扱う、プレイリーホームズという会社と打合せしました。
社名から、ハウスメーカーかなと思うかもしれませんが、長野県松本に本社(名古屋本社もあり)のある建材商社です。
無垢のフローリングや輸入木製ドアなどの方が有名です。
偶然、無垢のフローリングの飛び込み営業で来られて、「アストロフォイル」を扱っていることを知ったのです。
後で、「建築総合展名古屋2008」でもらってきた、数多くの遮熱アルミシートのカタログやパンフレットを見てみると、その中に、プレイリーホームズの「アストロフォイル」も入っていました。
このブログの続きは後日に。

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