Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

遮熱断熱材 その2

昨日のブログの続きです。
遮熱機能をもつ断熱材として、他にも、先日(株)ナガイの所長と打合せした時にサンプルとしてもらった「イーストボード」というリサイクル木材を利用した断熱材があります。

外張用で繊維系で自然系の断熱材です。
ある程度の規模の木造住宅などを解体する場合は、建設リサイクル法という法律によって、分別解体することになっており、その廃木材をウッドチップ、繊維化し、圧縮し固めたものです。
ゴミ問題の解決の一助ともなり、CO2削減も可能な地球環境にやさしい断熱材だと思います。
木材ですから、吸放湿性があるのが特徴です。内部結露を防ぎます。
硬いので、屋根下地としても使えます。
横から見たところ↓凹んだ所に「やといさね」と呼ばれる木の棒を差し込んで、次のボードを差込み連続した硬い下地面を作ります。厚みは60mmあります。

天井を張らずに仕上げとして見せたいと所長に話しましたら、商品名が両面にプリントされているから・・・とのこと。「片面だけにしてください」とお願いしました。今後の検討課題だそうです。
断熱性能を示す熱伝導率(熱の伝わりやすさ)は、グラスウール一般品と同程度と、発泡系に比べればよくはありません。(数字が小さいほど高性能)
熱伝導率が高いグラスウールなどの断熱材はその厚みを増やすことによって、発泡系断熱材のもつ高断熱に対抗することができます。
熱抵抗値(m2・K/W)= 厚み(m)÷ 熱伝導率 W/(m・K)
これを熱抵抗値を高めるといいます。(数字が大きいほど断熱性が高い)
イーストボードは厚くすると構造体への固定方法の問題があり、容易に厚くすることはできません。(発泡系並に高価格ということもあります)
しかし、遮熱機能をもっているのです。
木陰や木のパーゴラの下に入ると涼しいといったように、木材は遮熱するという体験をしたことはないでしょうか。
断熱材自体が夏の太陽の下で熱くなり、放熱するのを防ぐ効果があり、単に熱伝導率や熱抵抗値といった従来の断熱性を測る「モノサシ」では説明できなくなっているのです。
新しい「モノサシ」としての「温度拡散率」が低いほど、放熱しにくくなっています。
熱伝導率の特に低い、発泡系高性能断熱材として知られる「フェノールフォーム」の1/5の値です。
詳しくはカタログに実験データが記載されています。(ホームページでは見られません)
防火性能もあります。
太い木材は着火しても、周囲が炭化して、内部へ火が廻るのを防ぐのは一般に知られています。
壁用は防蟻処理されているので、安心です。

遮熱断熱材 その1

遮熱シートのことをずっとブログで書いてきましたが、断熱材にも遮熱機能をもつものが現れてきました。
それは主に、外張り用断熱材においてです。
断熱材には様々な種類がありますが、大きく分けて、繊維系と発泡系があり、繊維系はさらに化学系と自然系に分かれます。
また、断熱材の設置位置において、木造住宅の場合は、充填断熱(世間でいう内断熱)、外張り断熱(世間でいう外断熱)、付加断熱(充填断熱+外張り断熱)と分かれます。
外壁内に充填するのが、充填断熱です。主に、繊維系断熱材が使われます。
外壁や屋根の外に張るのが、外張り断熱です。主に、発泡系断熱材が使われます。
充填断熱がいいとか、外張り断熱がいいとかという議論が住宅建設業界内外で活発に繰り広げられていますが、私達は断熱材には全て、一長一短あるので、条件や適材適所で使い分けて行く方法がいいと思っています。
木造住宅では、グラスウールという化学繊維系の断熱材のシェアが圧倒的に高いです。
他材料と比べ、同じ断熱性能をもつためにかかるコストが安く、コストパフォーマンスが高いからです。
さて、話を元に戻して、遮熱機能をもつ断熱材についてです。
それのうちの一つは、ダウ加工(株)「スタイロラスター」です。
スタイロフォームという青い押出発泡ポリスチレンフォームの表面にアルミシートが蒸着されています。

外張り断熱の場合、夏になると、断熱材が熱を蓄え、放熱することによって、暑いという話を聞いたことがあります。
アルミによって、遮熱し、熱を蓄えにくくしています。
ダウ加工(株)はアメリカのダウケミカル社の関連企業です。
発泡系断熱材といえば、「スタイロフォーム」というように、圧倒的なブランド力が日本ではあります。

遮熱アルミシート その7

昨日のブログの続きです。
昨日ご紹介した透湿防水ルーフィングには、今夏販売開始の(株)セーレンのルーフラミテクトRXと機能の似た建材が以前からありました。
アメリカ製デュポン社のタイベックルーフライナーです。2000年より販売を開始しています。

カタログの表紙には特に「遮熱」とはうたっていませんが、カタログの中には、遮熱実験結果が記載されており、通常のアルファルトルーフィングと比較して、瓦屋根の場合で野地板表面温度が、5℃下がるというデータがあります。
この製品も、ルーフラミテクトRXと同様に、アルミの表面ではないですが、遮熱機能を持っています。

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