Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

古民家再生住宅の見学

古民家スタイルで設計中の「(仮称)刈谷の家」のお施主様と、ある工務店の古民家を再生した住宅の見学に行ってきました。

「古民家再生」とは、古い民家を現代の暮らしに合うように、文字通り「再び生かす」ことです。
昔の家は、構造体はまだ使えるけど、それ以外の部分の耐久性や耐震性が損なっていたり、すきま風や無断熱、床段差など、実際暮らすには、住みにくいことも多いです。
いろいろな再生方法がありますが、見学した家では、最初に構造体以外全てを解体し、骨組みだけの状態にしたそうです。
屋根と壁は発泡系断熱材で断熱化し、窓もアルミ樹脂複合サッシに取り替えていました。
外壁下地には、耐力面材のダイライトを張り、耐震化、高気密化した上で、外部には、しっくいを塗ってあります。
室内側も白い珪藻土系の左官仕上げです。
平屋の家ですが、天井を取り去り、屋根の下地や構造体をそのまま見せています。
今回の2階も同様にする設計です。
広縁もあり、今回の広縁の奥行との違いを検証することもできました。
社長さんからもお話をお聞きし、参考になりました。

都市計画白図

設計中の「下山の光庭の家」の調査のために、豊田市役所へ行ってきました。
計画時にも行っています。
地下の売店に売っている都市計画白図(公的な地図です)を買いにいくと、4月から販売中止となり、代わりに、CD-ROMを売っていましたので買ってきました。

確認申請を提出する時に、2500分の1縮尺の都市計画白図を添付し、そこに建築場所を明示しなければならないのです。
隣接する建物の用途(専用住宅とか)も書き込みます。
正確な方位が入っています。
日影規制や北側斜線制限など方位が重要になる場合は、これを元に審査されます。
そうでない地域は、大昔は手書きの案内図などでもいい場合もあったのですが、今はだめです。
都市計画白図は、自治体によって、値段がばらばらです。
用紙サイズもばらばらです。
岡崎市はA3版で10円です。
都市計画課で、パソコン画面上に該当場所を表示してもらって、その場で印刷したものを買うのです。
豊田市はかつては、A1版で300円でした。
都市計画課では買えず、地下の売店に行かなければなりませんでした。
今回買ったCD-ROMは1500円ですから、従来の白図を5枚買ったと思えばいいのでしょうが、この白図も定期的に変わるはずです。
地図はどんどん新しくなっていくわけですから。
ちなみに今回の昨年10月に発行されたものです。
そんなに豊田市の白図を買う頻度がない人にとってみれば、実質値上げのような気がしました。
この地域では、豊橋もA1版で300円でしたが、他は、岡崎市のやり方が一般的で、だいたい10円です。
10円払うのに、階の違う支払い窓口に行かなければならない役所もあります。
CD-ROMの中身は、検索方法がいろいろありますが、豊田市全域を全体表示する方法が下の写真です。

住所で検索したほうが早いです。↓市役所周辺。

2010.06.10「建築
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古民家の実例 「新美南吉の養家」 その2

昨日のブログの続きで、古民家である「新美南吉の養家」を紹介します。
東の大きな土間から南西を見たところです。

土間から上がる部分の中央の柱がいわゆる「大黒柱」となる部分の柱です。
この家では大きくはないですね。
普通の農家であったと思われます。
豪農と呼ばれる裕福な農家などは、「大黒柱」に家の象徴性を高め、ケヤキなどの大きい柱を使うことがあります。
「大黒柱」については、過去ブログをごらんください。
奥の中央の柱で6帖間4つに分けられています。
これが漢字の「田」に似ているので、「田の字間取り」と呼ばれています。
冬以外は襖を開けて、全ての部屋がオープンにつながり、光と風を通します。
冬は襖を閉めて、小部屋とし、暖房効果を高めます。
融通性が高い空間です。
西面は全て押入になっていて、窓などの開口部がありません。
暑い西日を避けるためです。

夕方に行ったので、太陽光が奥まで差し込みます。
畳に反射して奥まで光が届き、きれいでした。
軒が深いので、日中は奥までは日が差し込みません。
夏の日射対策と雨対策です。

畳の上は全て天井が張ってありますが、現代ほどは高くありません。
日本人は畳に座って暮らす生活様式でしたので、高い天井は不要でしたし、部屋を暖めるためにも低いほうがよかったのです。
日本の風土・気候に適し、日本人の生活スタイルを反映し、日本人の知恵を生かした古民家からは、現代の家づくりで学ぶべきところも多いです。

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