Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

長野古建築見学旅行 その6

昨日の続きです。
東御市を後にして、上信越道で豊田飯山ICへ。
めざすは宿のある野沢温泉村です。
ゆったりと流れる千曲川沿いの国道117号は、満開の桜や菜の花に彩られ、周囲の雪化粧の山々がとてもきれいでした。
千曲川を離れ、坂道をのぼっていくと野沢温泉の民宿街が現れてきます。
迷路のような細い坂道の町並みを通り、ようやく、古民家再生の宿いけしょうに到着しました。

この宿も降旗さんの再生設計です。

古い民家が醸し出す、なんだか、なつかしいような、ほっこりとした気持ちになります。

宿泊客は他にいませんでしたので、貸切です。
事前に、おかみさんにこの宿に来た目的を話してあったので、他の宿泊室も見せてもらえ、設計に関わるお話も聞くことができました。

到着してまもなく、大きな吹抜と囲炉裏のある間で夕食をいただきました。
信州名物の野沢菜や馬刺し、囲炉裏で焼いたいわな、山菜酢味噌あえなど、おいしい料理がもりだくさんでした。

その後、温泉めぐりへ。2つの湯と2つの足湯に入りました。
外湯が13あるので、もっとたくさんまわりたかったのですが、とても熱くて子供たちには無理でした。

宿泊は2階の欅の間です。障子や曲がった古材や勾配天井、和紙張りの照明器具がなんとも、ゆったりとした気持ちにさせてくれ、旅の疲れを癒してくれました。
元は屋根裏だったそうです。
次回に続く。

長野古建築見学旅行 その5

昨日の続きです。
昼食後、松本を後にして、国道254号を東へ走り、東信州の東御(とうみ)市へ。

途中、東信州特有のかつての養蚕農家の民家を数多く見かけました。
本棟造りと異なり、南北流れの屋根ですが、屋根の上に煙抜きのための小さな屋根が乗っています。
蚕は寒さに弱いので、室温を保つために、火を室内で炊いていたので、その煙を外へ出すためのものです。

中仙道と北陸道を結ぶ北国街道の宿場町であった海野(うんの)宿へ。
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、日本の道100選にも選ばれています。
脇の水路には清らかな水が流れ、電柱も立っておらず、昔の宿場町の雰囲気を保っていて、すばらしいです。

↑うだつ(両脇に突き出た防火袖壁)の上がる立派な建物。
かつての旅籠宿であった海野宿資料館に入りました。

明治に入り、宿場の機能が失われると、養蚕の村へと変わりました。
この旧旅籠でも、養蚕が行われるようになり、養蚕のようすも紹介していました。

その後、近くの重要文化財である春原(すけのはら)家住宅へ。
かやぶきの江戸時代初期400年前の農家です。

中に入ると大きな土間があり、文字通り「土」の間です。
軒は深く、大きく、日差しを制御し、空気層を含む厚いかやによって断熱効果を高めます。

窓(間戸と書くべきだと思います。柱と柱の間に設けた戸)は床近くに設置し、高さを抑えています。
床に反射した光が、薄暗い屋根下地の見える高天井を浮かび上がらせます。
日本の民家の原型を見る思いでした。
次回に続く。

長野古建築見学旅行 その4

昨日の松本の続きです。

お昼すぎになったので、郊外にある、降旗さんが再生設計したとんかつの店・かつ玄へ。
松本平周辺の特有の民家形式である本棟造りの民家を再生したものです。
大きな東西の間口に対し、南北に棟を通し、東西に屋根勾配を付けた大屋根になっています。
本棟造りの屋根は、旧来は板葺きの緩い勾配で、張り出した大きな軒が特徴です。


↑古民家同様に、大戸に付属した、低いくぐり戸が入り口です。


大きな土間から上がったところには、囲炉裏がありました。

美しい日本庭園を眺めながらいただく、さっくさくのおいしい、とんかつはボリュームたっぷりで、おなかいっぱいになりました。

次回に続く。

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