Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

コープ新年合同会議&新年会 ホームインスペクション(既存家屋現況調査)

名駅逓信会館で提携建築士をしているコープの新年合同会議に出席しました。
コープ関係者だけでなく、私たちのような提携建築士や提携工務店、提携リフォーム会社などとてもたくさんの方々が参加していました。

↑学習会では、ホームインスペクション(既存家屋現況調査)の会社である、 (株)さくら事務所の社長による講習がありました。
私は、昨年、住宅現況調査資格である、ホームインスペクター試験に合格して、なりました。(過去ブログ
ホームインスペクターは民間資格です。
(株)さくら事務所の創業者であり、会長の、長島修さんが、NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会の理事長をしており、協会が運営しているのが、この資格です。
長島さんは、国土交通省が定めた、「既存住宅インスペクションガイドライン」の委員ですし、経済産業省の「いえかるて」を推進する「住宅履歴情報整備検討委員会」の委員です。
また、同時期に、住宅瑕疵担保責任保険協会の既存住宅現況検査技術者試験に合格しました。(過去ブログ
会議の後は、新年会に参加し、その後の二次会では、ウェブ委員会の方々と、現在製作中の一般社団法人 建築士プロジェクト のホームページについて、議論をかわしました。

画期的な樹脂製のふく射式冷暖房パネルの「クール暖」のデメリットとその対策

前回ブログで、樹脂製のふく射式冷暖房パネルの「クール暖」のたくさんのメリットを書きましたが、しかし、以下のようにデメリットもあります。(→はその対策等)

うまく配置を考えないと、パネルがじゃま
バリアフリー住宅で、家じゅうに手摺を設置しようとすると、パネルのある壁には手摺が設置しにくい
→パネルの前に持ち出す形で横手摺を設置
循環する冷温水管の立上り配管スペース、天井内横引き配管スペースが必要(配管事例写真
(パネルの枚数が増えるほど、冷温水管の設置スペースは大きく必要)
私たちがよく採用する、梁をあわらしのインテリア空間にすると、梁と冷温水管が干渉するので、詳細な検討が必要
→私たちがよく採用する、基礎断熱であれば、床下を横引き配管スペースに利用でき、梁と干渉しないようにできるが、立ち上がりスペースは必要
(この場合は、床下空間を室内空間と連続させるなどして、床下も同じような室温にしないと、冷温水が流れる過程で熱損失が大きくなってしまう)
スイッチを入れてすぐに、あったまったり、冷やしたりできない
→タイマー制御で帰宅時間に合わせて、その前にONは可能
そもそも、スイッチを付けたり切ったりする間欠運転より、連続運転のほうが、省エネになる可能性が高いです
(壁掛けエアコンでもスイッチ入れた時に、大きな消費電力を必要とし、電気代もかかります)
使い方の注意事項
冬に日当たりがいい時に、窓からの日射取得で十分あったかくなり、スイッチを切ってもすぐにパネルからの放熱がなくならない
夏はその逆
→がまんできなければ、カーテンを閉めるとか、窓を開けるとか、換気扇をまわすなどをする必要がある
(深夜電力利用の蓄熱暖房機も同様)
天気予報や室温を常にチェックして、設定温度を変えたり、OFFすればいい
パネルを構成する横のパイプの上には、ほこりがのる可能性があるので、気になるなら掃除が必要
→パイプは白く、ほこりも白いので、目立ちにくいですが
竣工後に導入するのは、クリアすべき課題が多い
導入コストが高い(従来の金属製よりは安い?)
(家の断熱・気密・遮熱性能や蓄熱性能を高めたり、開放的なプランや引き戸の多用などをすることにより、パネル枚数や室外機の台数を減らして、コストダウンはある程度は可能)
エアコンの除湿機能ほどには、除湿ができない
→除湿が必要であれば除湿器を別途購入したり、塗り壁などの調湿建材を多用する
対策できることもあるので、どのように設計していくかです。

画期的な樹脂製のふく射式冷暖房パネルの「クール暖」のメリット

2月となり、一年で最も寒い月となりました。

あったかくて省エネな家にするために、高遮熱・高気密・高断熱にするのは、もちろんのことなんですが、吹抜のある、設計中の2軒の家の冷暖房をどうするか、検討しています。
樹脂製のふく射式冷暖房パネルの「クール暖」を扱う、協立エアテックと打合せしました。製造メーカーは北海道のテスク
(クール暖のことは、エコハウス研究会愛知を主催するエコ建築家の丸谷博男さんから、会で聞きました)
夏は冷水、冬は温水を循環させ、放熱パネル部から、ふく射波を放射する、冷暖房システムです。

ふく射式のいいところは、エアコンと違って、空気を暖めたり、冷やしたりするのではなく、ふく射波の遠赤外線の効果で、身体を暖めたり、冷やしたりするのです。
冬、外が寒いのに、おひさまが当たっている部分だけ、あったかく感じる、「ひなたぼっこ」。
これは、太陽のふく射熱による効果です。
夏、蔵やトンネルの中に入った時に感じる、「ひんやりとした涼しさ」。
これは、身体の熱が温度の低い壁に奪われて、涼しさを感じる現象で、同じく、ふく射の効果です。
このように、空気を媒体とせず、熱が伝わる現象が「ふく射」で、温度が高いところから低いところへ、熱の移動が起こるのです。
「空縁の家/豊橋」では、別のメーカー((株)エコファクトリーのエコウィン)というアルミ製のパネルを採用したことがあります。
設計時過去ブログ
建設時過去ブログ
エコウィンHPに施工事例として掲載
エコウィンにも樹脂製の製品もあります。
ふく射式は、エアコンとは違う、様々なメリットがあります。
<体にやさしい>
無風・無音・無臭で、体にストレスがかからない
<健康>
床や空中に浮遊するハウスダストやダニ、カビを巻き上げたりすることはない
それに伴う、ぜんそくやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、目やのどに対する違和感がない
燃焼ではないので、空気を汚さない
汚れた空気を換気する時に、大量に入ってくる冷たい外気の流入がない
部屋間の急激な温度変化によって、心臓を圧迫して死に至らしめる可能性のある、「ヒートショック」の恐れが少ない
そのために、パネル複数枚設置による全館冷暖房をお勧めします
壁掛けエアコンを設置しにくい、玄関、ホール、廊下やトイレや洗面室、脱衣室、浴室(在来工法なら可能?)にも設置すると、よりいい
<心地よい温度環境>
室内のどこにいても、また床、壁、天井の温度ムラがなく、均一
吹抜を、壁掛けエアコンで暖房しようとすると、あったかい空気は軽くなって、上がってしまい、足元が寒くなりますが、ふく射式は、上下温度差が少ない
パネルから全360度の方向へ、ふく射されるので、間仕切壁などの障害物があっても、多少効果は低下するものの、熱が伝わる
なので、インテリア的に、壁掛けエアコンが設置しにくい、本格和室等に隣接する廊下等に設置する案もありえる
ふく射波は、床、壁、天井などに当たると、『エネルギー保存の法則』により、反射・透過・吸収・屈折のいずれかの現象を示し、熱がまわりこむ
パネル側を向いている体の前側だけが、あたたかいのではない
窓際にパネルを設置すると、冬、窓を冷気が伝っておりてくる「コールドドラフト」を抑える効果がある
リビング内に階段がある設計をすることが多いですが、2階から冷気が降りてくるところに、パネルを設置したり、2階の階段や廊下に設置すると、冷気が降りにくくなる
<自然の風も利用できる>
空気を熱媒体としないので、窓を開放して風が吹き抜けても、暖かさ、涼しさは、あまり変わらない
<安全安心>
さわっても熱くないので、やけどの心配がいらず、赤ちゃんやお年寄り、ペットのいる家庭でも安心
(標準では夏15度、冬40度の冷温水をパイプ内に流す)
火がないので火災の恐れがない
建物に固定されているので、地震時に転倒することがない
ぶつかっても、樹脂が衝撃を吸収
<湿度コントロール>
冬は、室内の湿度に影響を与えないので、過乾燥になることがない
夏は、パイプ表面に空気中の余剰湿気を水滴として吸着(結露)させて、除湿
パネル下部のドレンパンから結露水を排水
<省エネ・省ランニンブコスト>
循環する冷温水は、室外に置かれた高効率なヒートポンプ室外機でつくりだし、ランニンブコストが安い
家の断熱・気密・遮熱性能や蓄熱性能が格段に高ければ、安い深夜電力を利用して、その時間のみパネルを冷暖房し、電気代の高い日中はOFFにすることも可能
ふく射は体感に直接作用するため、暖房時に低めの温設定度でも暖かく感じ、冷暖房時には高めの設定温度でも涼しく感じる
パネルを構成する樹脂パイプが、金属製よりも熱効率が高い
<周辺環境への負荷軽減>
パネル枚数=室外機の数ではないので、複数のパネルを1台の室外機でOK(家の断熱性能にもよる)
室外機の大きさは、壁掛け用エアコンのものとあまり変わらない
屋外の省スペース化、外観の美しさ向上、室外機から出る熱による、夏のヒートアイランド現象の緩和
室外機からの騒音や熱風、冷風など、近隣への迷惑緩和
(壁掛けエアコンの場合は、基本的に1室1台の室外機必要なので、4LDKの家なら、5台室外機必要)
<エコ>
金属製パネルに比べ、製造時エネルギーや発生するCO2が少ない
リサイクル可能
<省メンテナンス>
フィルターがないので、手の届くパネルや下部のドレンパン(結露水やほこりがたまる)をふき掃除する程度ですみ、メンテナンスがラク
ヒートポンプ室外機は、大手メーカーの長府製作所製なので、全国にメンテナンス体制あり
遠い将来の、室外機の交換も可能
樹脂パイプは鉄製と異なり、サビなどの腐食がない
パイプどうしは、製造時の熱溶着により、継ぎ目がなく、漏水の心配も少ない
パネルには、モーターなど壊れる機械部品がない
<操作容易性>
リモコンで温度設定するくらい
<インテリア性>
白いパネル(写真のサンプルパネルより、現行仕様品は、もっと白い)が空間に溶け込みやすい(白い壁などのインテリアなら、なおさら)
愛知県は寒冷地ではないので、パネル内に循環される循環液は、緑やピンクの不凍液ではなく、普通の水を使えるので、見た目も白いまま
パネルを構成するパイプが細くて、手前と奥の2列に並んでいても、ボリューム感が少ない。
全方位ふく射なので、壁の前に設置するよりも、空間の真ん中に設置したほうが理想的ですが、縦格子状のパネルなので、むこう側がすけて見えて、空間の連続性を損ないにくい
<設置可能性が広がる>
家の真ん中に冷暖房したい部屋などがあるようなプランの場合、ドレーン水(結露水)が発生する壁掛けエアコンでは、設置できないケースもありえるが、パネルの場合はクリアしやすい
<趣味をエンジョイ>
パネルは、無動力でモーターがなく、風切音もなく、全く音がしないので、オーディオルームやホームシアターやピアノ練習など音楽室に向いています。
夏は除湿が行えるので、ピアノ調律回数が減るメリットも。
自宅で教室を開いている方などにもお勧め。
静けさの必要な書斎にも。
<ペットも家族>
やけどしない
抜け毛をまき上げない
留守にしておいて、でかけても安心
夏の熱中症対策
このように、いいところがたくさんありますが、デメリットもあります。
次回はデメリットについて。
その対策も示します。

1 361 362 363 364 365 1,093