リフォームか新築か
日曜日にフリー相談室を行いました。
電話連絡いただいた時は、既設住宅を2世帯住宅へのリフォームということでしたので、「リフォームの設計はしておりません」と申し上げたのですが、新築の可能性も考えていらっしゃるとのことでしたので、それならばということで、来ていただきました。
昭和55年の建設ということで、新耐震設計に建築基準法が改正された昭和56年以前の建設なので、大幅な耐震改修が必要となることはご存知でした。
ご主人様のご実家なのですが、新しい家族とともに、この家に二世帯住宅として住めるようにしたいとのことでした。
リフォームを前提に考えた場合、既設住宅の大きさからして、1階を親世帯として、2階に子世帯とならざるをえません。
玄関と浴室、洗面室は共有するが、キッチンは各々に設けたいとのことなので、2階にLDKとしてある程度の広さが必要ですし、トイレも新設する必要があり、その上、主寝室と子供部屋2つとなると、完全にスペース不足となってしまいます。
1階よりも2階が大きくなってしまいますので、2階だけでなく、1階も増築が必要になります。
敷地の面積や形状の制約上、それは、とても難しいことが分かりました。
また増築は、以前に比べて、法規制が厳格化され、簡単には行えなくなってしまいました。
既設への現行の建築基準法の遡及(そきゅう=現状は旧耐震設計のままの既存不適格の状態にあるが、増築を期に、現行法に合わせなくてはいけないこと)を受けるケースに該当するのです。
新築は、リフォームに比べて、一気に全ての問題を解決できます。
床段差だらけの住宅を、段差のないバリアフリーに。外構にスロープなども新設可能。
すきま風や、断熱性能の低い住宅を、高気密高断熱にしてランニングコストも低減。
狭くて、寒々しく、お手入れが大変な浴室や洗面やトイレを、広くて、快適で、お手入れしやすく。
使い勝手の悪いキッチンを、使い勝手のよくて機能的で美しいキッチンに。
風通しの悪い住宅を、風通しをよく。
悪い日当たりを、日当たりよく。
あきらめていた庭を、自然を感じて暮らせる空間に。
老朽化し、健康的ではない新建材を、自然素材などを多用した健康住宅に。
旧耐震設計の住宅を、現行法に合わせるだけでなく、さらに耐震性をアップ。
劣化しているかもしれない構造体(結露や白アリや腐朽菌による木材の劣化)を、全く新しく。
耐火性のよくない住宅を、耐火性アップ。
家族同士のコミュニケーション不足を、コミュニケーション豊かな空間に。
1階と2階の間の音や振動の問題を、防音、防振対策。
維持管理しにくい建材や配管などを、メンテナンスしやすい建材や設備や点検口を。
リフォームに比べて費用はずっとかかりますが、費用をかけるだけのことは十分にあります。
なんだか、書いているうちに、ハウスメーカーや工務店のような、広告的な「売り」文句になってしまいました・・・。





