柴又の思い出 その2
昨日のブログの続きです。
住んでいたアパートは「帝釈天で産湯をつかり・・・」という寅さんの名セリフで登場するお寺(正式名は題経寺)のすぐ近くで、矢切の渡しのある江戸川もすぐでした。
川向こうは千葉県です。
都会とは思えない、のんびりとした雰囲気が好きでした。

番組でも登場した、お土産屋さんなどが建ち並ぶ参道が、毎日の柴又駅までの通勤の行き来の道でした。
石畳の参道は店の軒が連なり、急な雨のときは、軒伝いに急ぎ足で帰ったものです。
濡れた石畳も風情がありました。

参道では、4月には桜、5月にはしょうぶ、お盆の時は迎え火のろうそくを並べたり、季節感がありました。

帝釈天は地元住民の憩いの場でした。
広い境内では、番組でも紹介された、早朝のラジオ体操をやったり、盆踊りをやったり、カラオケ大会や驚いたことにリングを作ってボクシングなんてイベントもありました。
ヨーロッパには、町のいたるところに人々が集まる「広場」がありますが、古来からの日本では、そういう「広場」や公園がない代わりに、お寺の境内がその役割をしていたんだなと思いました。
帝釈天では、毎日、早朝6時、お昼12時、夕方6時に鐘がゴーンと鳴らされ、時を周囲に告げていました。
東京にいるのに、なんだかなつかしいような、郷愁を感じさせる不思議な町でした。

ぜひ、東京へ行く機会があれば、浅草観光のついでに、柴又へ足をのばしてはいかがでしょうか。
マンガ「こち亀」の両さんのJR常磐線亀有駅も近いですし、同線金町駅近くの大きな水元公園ものんびりできてお勧めです。
桜の季節が特にいいです。





