Blog / KANO空感設計 あすまい空感日記・・・明日の私(MY)の住まい

南海トラフによる地震の確率が80%に上がりました

毎年、1年をめどに更新している地震予測の確率が上昇し、東海地方に大きな被害をもたらす、南海トラフによる地震の確率が80%に上がりました。
想定した次の地震が起こらない限り、年数経過とともに地震発生確率値は増加します。

南海トラフでは、マグニチュード(M)8~9クラスの地震が30年以内に発生する確率が「70~80%」に引き上げられたのです。 昨年は70%でした。
また、今後10年以内に起きる確率は、「20~30%」だったのが30%に上がりました。
今後20年以内に起きる確率は、50%です。
ちなみに、今後40年以内に起きる確率は、80~90%です。
今後50年以内に起きる確率は、90%程度以上です。
今後100年以内に起きる確率は、90%以上です。

なので、家を今、新築で建てた場合は、建物が建っている(=建物の寿命を迎えるまで)間には、ほぼ確実に、大地震が起きると思っておく必要があります。
既存の住宅は、古い家ほど、耐震改修か、建て替えが必要です。
耐震基準が大きく変わった、昭和56年(1981年)以前の家は特に。
それ以降でも、平成12年(2000年)にも耐震基準が大きく変わりましたので、その家も耐震改修が必要になる可能性が高いです。
平成12年以降だから、安心というわけでもなく、実際、熊本地震では、新築の家の倒壊が多くありました。
建築基準法の求める耐震基準通りだけでは、だめです。
それは、家が倒壊せず、人命が助かる時間をかせぐだけの最低限の基準だからです。
建物の傾きや損傷は許容されている基準です。
もっと耐震性を高めた耐震設計や制震設計(地震の揺れを半分程度に抑える)にしておかないと、余震や数度襲ってくる巨大地震に耐えられません。
南海トラフによる地震は、別々に発生する場合は、東海地震、東南海地震、南海地震の3回起きる可能性があります。
http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00154/00006/…

2018.02.14「構造・地震
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「備える家/岡崎」 着工 液状化対策地盤補強 スーパージオ工法

設計した「備える家/岡崎」が着工しました。
根切り工事といって、土の掘削工事が始まりました。

矢作川の近くであり、事前の地盤調査及び土質試験の結果、大地震時に液状化する可能性が高いことが分かったので、液状化対策の地盤補強工事をまず行います。
矢作川等の河川の沿岸は、全域、液状化する可能性が高いです。
太古から、なんども、川の流れを変えてきていますから、現在の矢作川と敷地が離れているからといって、安心はできません。液状化は地下水位が高く、砂質土で起こりやすいです。
かつて、農業用ため池だったところが、岡崎市内や安城、豊田等の碧海台地上にたくさんありますが、砂質土で埋め立て、地下水位が高いなら、液状化する可能性が高いです。

今回、採用したのは、一般社団法人 地盤対策協議会のスーパージオ工法という置換工法です。
土を、立ち上がり基礎直下を中心に、掘削除去して、そこに、ビール瓶ケースのような樹脂製の箱状の改良体を並べていきます。
土の代わりに、改良体に入れ替えることから、置換工法といいます。
以前設計した「つながる家/岡崎」も矢作川の近くであり、液状化対策で、この工法を採用しました。
地盤業界には、地盤保証という保険があります。万一、地盤が原因で建物が傾くなどの被害が出たら、その修復費用に保険金が支払われます。ただし、地震時は免責です。
ところが、液状化保証というオプションを付けることができる保険もあります。
この保険の場合は、地震が起き、液状化した場合に、建物被害があっても、保険適用されます。
ただし、その保険加入のハードルは高いです。
どんな工法でもいいというわけではないからです。
保険会社が認めた液状化対策工法しかダメであり、その対策工法は高価です。
しかし、地盤が傾いてしまったら、いくら、上部の建物構造の耐震性を高めたり、制震金物(地震の揺れを抑える)を採用しても、無意味です。
置換工法は、スーパージオ工法以外にもあり、発泡スチロールを全面に敷き詰めるコロンブス工法を、採用したことがあります。矢作川近くの「回廊の家/岡崎」と西尾市吉良町の「ホワイトアクア/西尾」です。
後者は、矢作川からは離れていますが、ボーリング試験と土質試験の結果、液状化の可能性が高いことが分かったのです。西三河では、西尾市の多く(特に西部)、刈谷市の西部、碧南市や高浜市の全域は特に、液状化の可能性が高いです。

現場に、組立前の改良体が搬入されていました。
これを箱型に組み立てて、並べていくのです。
大地震時に液状化により、地表に上がってくる、水をこの中にためるのです。地震が納まれば水が引いていきます。
免震効果もあります。地震の揺れを小さくすることができるのです。
よく採用する、砕石パイル工法も、スーパージオ工法ほどでないにせよ、ある程度は液状化対策になります。
砕石パイル工法とは、地中深く穴を掘り、その中に砕石(砕いた石)を杭状になるように、詰めて締め固め、何本も形成する工法です。
一般的な砕石パイル工法では、液状化保険に入ることはできませんが、砕石パイル工法をベースにして、表層に厚い砕石層を設け、改良体を大幅に増やした液状化対策工法なら、保険に入ることができますが、高価です。

今回は、スーパージオ工法と、砕石パイル工法の一種であるエコジオの液状化対策工法を、見積をとって、検討しましたが、
価格と、免震効果があるということで、前者を選択しました。

 

輻射式冷暖房パネル その10 「パネルシェード」

前回ブログの続きです。今回で輻射式冷暖房パネルについては終わりです。
「通る家/岡崎」では、他の金属製の輻射式冷暖房パネルも検討しました。
三洋製作所のパネルシェードです。
メーカーに事務所に来てもらい、説明受けたり、見積をもらいました。

最終的には、「通る家/岡崎」では、輻射式冷暖房パネルを採用しないことになりました。 
吹抜空間のある家の冷暖房として、床下エアコンと小屋裏エアコンを採用しました。
床下エアコンは、ダイキン製の床置き型エアコンを床に半埋め込みして、床下全域を暖め、輻射熱と床吹出口からの温風で空間を暖めます。
小屋裏エアコンとは、屋根裏部屋を設け、そこに、三菱製の壁掛け型エアコンを設置し、隣接する各部屋にファンやダクトで冷温風を送る空調方法です。
エアコンはリモコン線で、1階の壁付けリモコンに接続して、操作します。

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