追悼 スタジオジブリの高畑勲監督のアニメ映画「火垂るの墓」、「かぐや姫の物語」、「アルプスの少女ハイジ」、「母をたずねて三千里」、「ルパン三世」、「未来少年コナン」 他
前回ブログの続きです。
前回は、「ジャズの街 岡崎・ジャズ展示室・ジャズイベント「岡崎ジャズストリート」・ジャズライブハウス・ジャズレストラン街」
話をホタルに戻します。
ホタルは、幼虫の時は、川の中で育ち、土手に穴を掘って、さなぎになります。
成虫になって、交尾をし、雌は産卵し、雄雌ともに、1週間のうちに、寿命を終えます。
セミのような、わずかな青春?です。
そのはかなさに、今年4月に亡くなった、スタジオジブリの高畑勲(たかはた いさお)監督のアニメ映画「火垂るの墓」を見たことを思い出しました。
先月は、追悼番組として、「火垂るの墓」の他に、同監督の遺作「かぐや姫の物語」も放送され、見ました。
「火垂るの墓」は何度も放送されていて、何回も見たことがあります。
映画には、池のほとりで二人で暮らす兄妹が、池の周りで飛ぶホタルを捕まえて、防空壕の借り住まいの中で吊った蚊帳の中で放つシーンが印象的です。
翌朝にはホタルは全部死んでしまい、ホタルの死骸を地面に埋めて、ホタルの墓をつくります。
タイトルの「火垂る」、「蛍」であり、また、空襲で天から、焼夷弾の「火が垂れてくる」という意味だと思います。
蛍の成虫のような、短くはかない命というメッセージも込めたのではないかと思います。
この映画は、何度見ても、二人がかわいそうで、戦争の理不尽さに泣けてくる思いです。
同監督作品ではないですが、松島菜々子が兄妹を最初は預かる、おばさん役の実写ドラマ版も見ました。
こちらもいいです。
2013年公開の遺作「かぐや姫の物語」は初めて見ましたが、鳥獣戯画のようなスケッチ的な絵のタッチや絵の動かし方が独特で、世界観に引き込まれました。
原作は有名なおとぎ話「竹取物語」なので、ラストがどうなるかは分かっているものの、それまでのストーリー展開やかぐや姫の複雑な思いが伝わって心に響きました。
挿入歌である「わらべ唄」「天女の唄」を作曲もしています。
1935年、三重県宇治山田市(現・伊勢市)の出身。
転居先の岡山市で空襲にあっており、すぐ上の姉とともに家族とはぐれ、火の雨と猛火のなかを逃げまどい、川のほとりで明け方に冷たい黒い雨にに打たれてた戦争体験があります。
1988年公開の「蛍の墓」では空襲シーンがたびたび登場します。
高畑さんがかかわった作品は多く、子供の頃によく見た、世界名作劇場の「アルプスの少女ハイジ」、「母をたずねて三千里」、「ルパン三世」、「未来少年コナン」もそうです。ルパンとコナンは特に好きです。
高畑さんがプロデューサーの、「風の谷のナウシカ」は、宮崎駿監督作品であり、スタジオジブリ制作だと思っていましたが、違いました。
今はなき、トップクラフトで、この映画を作った後に解散してしまいます。
そこで、「天空の城ラピュタ」を作るために、高畑監督がアニメーションスタジオを作ろうと、宮崎駿監督や徳間書店の鈴木敏夫(現プロデューサー)に呼びかけて、徳間書店がつくったのが、スタジオジブリです。
この2つの映画は映画館に見に行きました。
私が、ジブリ映画で最も好きなのが、「天空の城ラピュタ」です。
何度も、テレビで再放送され、毎回、クライマックスシーンの「バルス!」でネット・SNSが、バルス祭りとしてにぎわいます。
昨年9月にも放送されました。
次回に続く。
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)がスタジオジブリのテーマパーク「ジブリパーク」に生まれ変わります